東京マルイVSR-10はボルトアクション形式のエアガン(エアソフトガン)では後発となる2003年に発売されましたが、低価格・高精度を実現し現在も人気のベストセラーシリーズです。
ここではボルトアクションライフルが初めての方向けにVSR-10シリーズ各種の特徴や違い、あなたに合ったVSR-10の選び方を紹介いたします。
このページはトイガン(遊戯銃)の紹介ページです。銃刀法に抵触する改造の紹介は行っておりません。
カスタマイズをする場合は弾速計で初速を計測し、1J未満で管理してください。
使用する際にはゴーグルを着用し法令を遵守してください。
東京マルイ VSR-10 シリーズ の概要
国内のエアガントップメーカーである東京マルイが初めて市場に投入したボルトアクションタイプのエアコッキングガンです。
それまではスナイパーライフルとしては電動ガンのPSG-1のみでした。
VSR−10という名称の由来
VSR−10の名称の「VSR」は「Value Sniper Rifle」(バリュースナイパーライフル)から、「10」は「10点満点」「天」から、「これ以上ない性能」という意味合いから名付けられています。(東京マルイ公式twitterより)
まず「VSR」は「Value Sniper Rifle」の略で、「Value(バリュー)」には価値や真価、有用といった意味がありますね♪ RT @7bullets45ACP: 〜VSR-10の「VSR」は何の略か、「10」という数字はどこから来ているのか、お教え頂ければ幸いです。
— 東京マルイ@AirsoftGun (@TM_Airsoft) 2016年1月29日
続きです。「10」という数字は「10点満点」や「天」から来ており、「最も高い(これ以上ない)性能」といった意味を込めています♪ RT @7bullets45ACP: @TM_Airsoft こんばんは。VSR-10の「VSR」は何の略か、「10」という数字はどこから来て…
— 東京マルイ@AirsoftGun (@TM_Airsoft) 2016年1月29日
外観の特徴
デザインはボルトアクションライフルの代名詞ともいわれるレミントンM700(Model 700)をイメージした東京マルイオリジナルデザインのエアコッキングガンです。
オリジナルデザインで既存のモデルを元にしたリアルさは重視していない点、アルミダイキャスト製レシーバーやアウターバレルを採用し軽量である点が大きな特徴といえます。
実銃のボルトアクションライフルは通常ボルトの真下にマガジンが配置されますが、エアガンにおいてはボルトがシリンダーとなっているため、そのような構造をとることができません。
このため、VSR-10の場合は専用のボックス型マガジンをシリンダーヘッドの先の部分に配置しています。
このような構造は既に市場にあったサンプロジェクトM40A1(1990年代)やマルゼンAPS-2(1994年)などにみられるスタイルです。
リアルさには欠けるものの信頼性が高く低コストであり、エアガンならではの内部構造であるといえます。
モチーフとなったレミントン M700
レミントンM700(Model700)は1962年よりレミントン・アームズ社が製造するベストセラーライフルです。
実銃ではM700をベースにM24をアメリカ陸軍のほか陸上自衛隊などで、アメリカ海兵隊では独自にM40を製作し使用しています。
内部の特徴
サポートリング搭載によるスムーズなコッキング
目立たない部品ですが、コッキング時のシリンダーの接触がこの2個のリングだけですので、摩擦が少なくコッキングがしやすい特徴があります。
シリンダーとレシーバーが擦れることでどうしても抵抗になるためこのような細かな配慮があるのは嬉しいですね。
外から調整可能なホップシステム
ホップレバーがバレル左側に突出し分解および工具不要で調整が可能です。
どれくらいホップがかかっているかも目視で確認しやすい特徴があります。
銃としてのリアルさからするとホップ調整のための目盛りや部品が露出しているのは雰囲気重視の方からすると気になる点かもしれません。
発売当時はボルトアクションライフルのホップ調整は工具が必要なものが当たり前でした。
位置も左手を伸ばしたところにあり、射撃中に調整もできるため非常に実用的といえます。
トリガーストローク、トリガープル調整
トリガー部分のネジを回すことで好みのトリガーフィーリングに調整することができ、電動ガンなどには無い機能です。
トリガーストロークは前後の可動距離を調整可能です。
締めすぎ(右に回しすぎ)は暴発のおそれがあります。
トリガープルを軽くすることでトリガーをガク引き(強く引いてしまい狙いがブレること)を防ぐことができます。
チャンバーパッキン
ガスブローバックガンと共用のパッキンを使用します。
発売時は電動ガンに比べガスガン用のカスタムチャンバーパッキンは少ない傾向にありましたが、近年では国内・海外メーカーのパッキンやVSR-10専用のものも増えました。
また、社外品カスタムパーツであるチャンバーを使うことで電動ガン用パッキンやインナーバレルを使用することも可能です。
VSR-10 シリーズの種類
VSR-10 プロスナイパーバージョン
ピストン先端にはシリンダーヘッドへの打撃音を抑えるエアブレーキロッドがあり、発射音を抑えることができます。
プロスナイパーとリアルショックの外観上の違いはストックの色のみです。
フロントサイト・リアサイトを装備し、スコープを載せる場合は別売りのマウントベースが必要。インナーバレルはアルミ製。
限定仕様のデザートカラーストックモデルもあります。
より高精度な専用の真鍮バレル・チャンバーセットも販売されています。(リアルショック・プロスナイパー共用)
プロスナイパーバージョンのカスタムに関してはこちらに記しています。
VSR-10 リアルショックバージョン
樹脂製で木目を再現したフェイクウッドのストックのモデル。
実銃にみられる射撃の反動(リコイルショック)を再現するため、リアルショックバージョンのヘビーウェイトピストンには金属製のウェイトが組み込まれています。
ピストン前進時にショックを発生させ、リアルショックバージョンは雰囲気に重きを置いたモデルといえます。
次世代電動ガンやガスブローバックのリコイルショックと比べてしまうと物足りなさがあるかと思います。
しかし、火薬もガスも電気も使わずに射撃の反動が楽しめるという点では非常に経済的ですし、シンプルな機構ですからメンテナンスも容易です。
ストックに関しては昔のエアガンを知っている人からすると、サンプロジェクトのM700といったウッド風の樹脂ストックのような遠くから見てもプラスチックだと解るような感じはありません。
木製ストックの場合はその分コストも高くなりますし、傷もつきやすいことからエントリーモデルとしては気軽に手に入れられます。
リアルショックとプロスナイパーがそれぞれキャラクターが異なり、用途に合わせて選択できるのは嬉しいですね。
木製ストックも魅力
VSR-10のリアルショックバージョンは木目を模した樹脂製のストックを装備しています。
樹脂のため手入れがしやすくとても軽量です。
VSR-10シリーズには様々なメーカーからカスタムパーツが販売されており、木製のストック(木スト、リアルウッドストック)もあります。
木製ストックは使用とともに味が出ますのでこちらもおすすめです。
所さんの世田谷ベース 「光沢を我が手に」(2016年4月5日放送)にて
番組内ではライラクスのウッドストックに交換したリアルショックバージョンを使い、命中精度の良さから室内での的撃ちを楽しんでいました。
放送ではあえてスコープを乗せず、部屋撃ち用に近距離が狙えるようリアサイトを高くし、フロントサイトを削って低くする所さんならではのカスタムがみられました。
ストックはバーチウッドのTru-Oilを使用し、ツヤツヤの光沢を出していました。
https://www.youtube.com/watch?v=PKMzNfd-mXQ
使用例:何度もやすりがけとTru-Oilの塗布を繰り返し綺麗な木目と光沢が出るまで磨き上げています。
このような楽しみ方ができるのは天然素材である木製ストックならではの楽しみ方といえます。
自分だけのストックに仕上げてみてはいかがでしょうか。
VSR-10リアルショックバージョンはフロントサイト・リアサイトを装備し、スコープを載せる場合は別売りのマウントベースが必要。インナーバレルはアルミ製。
シリンダー(ピストン)とストックの色、これ以外はプロスナイパーバージョンと同じ仕様です。
マウントベース
プロスナイパーバージョンとリアルショックバージョンにはスコープを搭載するための20mmレールが装備されていません。
レールはライラクスやPDIなどからも発売されていますが価格は割高です。こだわりたい方はこちら。
東京マルイ製のオプションのレールは安価に購入可能です。
VSR-10 G-SPEC バージョン
外観上の違い
アウターバレルは短いブルバレル仕様、プロスナイパー・リアルショック両バージョンでは別売りであるスリングスイベルやマウントベースのほか専用サイレンサーが標準装備しています。(フロント・リアサイトが付属しない)
ボルトハンドル
スコープを載せることを前提とし、ボルトハンドルが光学機器と干渉しないよう独自の形状、可動角度(60度)をしています。
ボルトスリーブ
スコープを覗いてコッキングする際に、万一ボルトエンドが顔に当たってもダメージを和らげるためにゴム製のボルトスリーブカバーが取り付けられています。
この部品はゴムの弾性で取り付けており、取り外しが容易で無くしやすいため使用しない場合は取り外しておいてもよいと思います。
Gスペック専用シリンダー
また、内部では他のモデルよりもアウターバレルが短いことから、短めの真鍮製インナーバレルを使用していることから、シリンダーもスプリングのレートが高いGスペック専用のものとなっております。
ピストンはプロスナイパーと同じ形状です。
Gスペック専用サイレンサー
サイレンサーアタッチメントの向きが通常のエアソフトガンと凹凸が逆(アウターバレル側が凹)のため、そのままでは他のライフルへサイレンサーの流用ができません。
サイレンサーを取り付けた状態ではリアルショック/プロスナイパーよりも長くなります。
別売りのサイレンサーアタッチメントを使用することで14mm 逆ネジのサイレンサーを取り付けることも可能です。
ストックはプロスナイパータイプ同様ブラックストックです。
VSR-10用社外製ストックはブルバレル形状のG-spec用に設計されたものが多い傾向にあります。
Gスペックはサバゲーマーにおすすめ
シリーズの中でも最もサバイバルゲームへそのまま使用しやすいモデルと言え、シリーズの中では装備が充実し価格が高いものの最も人気のあるモデルです。
スコープが標準装備のモデルに比べ、好きな光学機器を用意すればすぐフィールドインができます。
ODカラーストックの限定バージョン
Gスペックのカスタムに関しては下記のページをご参照ください
東京マルイ VSR-10 G-specのカスタム記録1
カスタム後の様子はこちら
VSR-10のスコープを変更、ゼロインしに行ってきました
※生産終了:VSR-10 プロハンター リアルショック(ブラックストック/ウッドタイプストック)
テーパードバレルにG-specタイプのボルトハンドル、4倍固定倍率のスコープを搭載したモデル。
シリンダーはウェイト入のピストンを使用するリアルショックバージョンにより反動を体感できます。
この4倍固定倍率のスコープはプロハンターのみに採用され、現在のことろ東京マルイからは一般販売されていません。
プロハンターGを含むプロハンターシリーズはアクション部分が硬質クロームメッキによるステンレスタイプの表面仕上げが施されています。
このメッキはとても美しく同社シルバー色のガスガン(デザートイーグルやP226)などにも使用されていますが脂分が付着した状態やメンテナンスを怠った状態での長期保管などにより白っぽく表面がくすんでしまうことがあります。
使用後はオイルを塗布して保管することをおすすめします。(取扱説明書ではシリコンオイルを推奨しています)
メッキ部分は通常の塗装と比べ傷や割れに弱いため激しくぶつけたりするような使い方には向かない点にご注意ください。
木製ストックに交換してオイルを塗るとより高級感が楽しめそうです。
※生産終了:新次元ガンサウンド VSR-10 プロハンター G(ブラックストック/ウッドタイプストック)
新次元ガンサウンドシステムを搭載し新次元第1弾として登場したモデル。
バリエーションラインのため限定モデルです。
サイレンサー、バイポッド、3−9×40の可変倍率のスコープが純正付属。
シリンダーはリアルショックと同じ、ウェイトが入ったピストンを使用するショックバージョンにより反動も体感できます。
新次元ガンサウンドシステム
プロハンターGから搭載された発射音を再現するギミックです。
ミニプラグ(3.5mm)をヘッドホンやスピーカーへ接続することで4種類の発射音を楽しむことができます。
ガンサウンドシステムの送信機はストック内部に位置するため、木製ストックの取り付けができません。
送信機(ストック側)は2.4GHzの周波数送信可能距離は4メートル。
ボタン電池はLR-44を3個を使用します。
スイッチをオフにしておかないと電池が消耗してしまう点に注意が必要です。
ハリスタイプサイドレイル付バイポッド
実銃用パーツメーカーであるハリス社のバイポッドをモチーフにサイドレイル(20mm)を搭載したバイポッドが純正付属します。
スコープ以外のアクセサリーが搭載可能になります。
3−9倍可変倍率スコープ
東京マルイ製プロスコープズームのプロハンターG専用カラーです。
所さんの世田谷ベース「遊び心とテクノロジー」(2016年4月12日放送)にて
VSR-10 プロハンターGのガンサウンドシステムが紹介されました。
放送ではフェンダーの真空管アンプを使って発射音を楽しんでいました。
所さん曰く、サウンド機構がストックの中にあるためTru-Oilで磨き上げたウッドストックに交換できないとのこと。
VSR-ONE
2022年に登場した従来のVSR-10シリーズをモダナイズしたモデル。
インナーバレルが真鍮を採用している点や短めのバレルサイズからVSR-10 G−Specをもとに専用部品を多数投入し取り回しの良さがありながらも拡張性を最大限に高めたモデルといえます。
グリップは東京マルイガスブローバックM4 MWSのものが流用可能です。
初速は80m/s前半とボルトアクションライフルにしては低いため、屋外での使用はカスタマイズが前提になるでしょう。
拡張性の高さから様々なスタイルに対応ができるボルトアクションライフルです。これから購入される方にはおすすめしたいモデルです。
VSR-ONEについては下記のページでレビューを行っています。
東京マルイ VSR-ONE レビュー カスタムせずにいられないバーサタイルボルトアクションライフル
ライバル機種との選び方
エアガンを触ったことが無い知人からボルトアクションライフルについて相談を受けたことがあります。
以下はあくまで個人的な僕の見解です。
APSカップ(精密射撃競技)に参加したい
現在、APSカップに参加できるのは公式認定競技銃のみとなります。
マルゼンのAPSシリーズ(APS-2/APS type96/SR-2)
KSC製のGR1000/AR2000
※過去には他の銃でも参加ができましたが、現在は認定銃のみとなっています。
精密射撃競技向けであっても、ホップアップ機能のあるモデル(またはカスタムできるモデル)であればサバゲーでの使用も現実的です。
余談ですが、海外製エアガンメーカーに「APS」というメーカーがあり、こちらもボルトアクションライフルのラインナップがありますので混同しないようご注意下さい。
お手頃価格でスナイパー気分を楽しみたい
海外製ボルトアクションライフル
海外メーカーであるWELLなどは東京マルイのコピー(マガジンキャッチなど一部違う箇所もあり)でスコープやバイポッドが純正付属し、お手頃価格です。
実際に細部まで比較をしていませんが、各部を見る限り基本的には互換性があるものと思われカスタムパーツの流用もできそうです。
セットに含まれるスコープやバイポッドは使っているうちにどうしても好きなものを載せたくなると思いますのでこの点は予算との兼ね合いだと思います。WELLの他のモデルでは個性的なストック形状のものもあり選べるのは魅力的です。
個人的にはVSR-10は1本あれば長く遊べるので最初の1本であれば品質面からマルイ製をおすすめします。
ベースを安くしてカスタムでいろいろいじりたいという人には海外製のモデルは打って付けではないでしょうか。
現在WELLは本体の販売は行っていないようで、代わりに下記の製品はDOUBLE BELLというメーカーのもの。
アンダー1万円の低価格は魅力的ですが、レビューではVSR-10と部品の互換性が無いことや初速のばらつきがある様子です。
エスツーエス TSR-ZERO
VSR-10プロスナイパーと近い価格でスコープやバイポッドが標準装備された18歳以上用ボルトアクションライフルです。
TSR-ZEROやクラウンのスーパーライフルのようなSS-9000/スーパー9系を源流とするモデルは過去に一世を風靡し様々なカスタムパーツがありましたが、残念ながら現在では入手性が悪いと言わざるを得ません。
そのような点から経験者でなければ外装や内部のカスタムは少々難しいのではないでしょうか。
また、低価格や基本設計が古いがゆえ、耐久性が必要な部分でも樹脂部品が多いことからハードな使用には気をつけたいところです。
これから始めて長く使いたいという人やサバゲー使用を前提にするとオススメができませんが、スコープやバイポッドがセットのため手軽にスナイパー気分を味わうという点ではこれ以上のモデルはありません。
VSR-10 シリンダーの分解方法
シリンダーの取り外しが解りやすく紹介されています。
X-fire 東京マルイ製 VSR-10 / シリンダー交換方法
シリンダーはシリンダーヘッドとの間に分解防止のためにピンが打たれています。ピンはドリルなどで削り取ることで分解できるようになりますが、工具が必要ですし失敗すればシリンダーを傷つけてしまう可能性もあります。
シリンダー加工済み
販売店によってはすでに分解可能なシリンダー加工済みで販売されているものもありますので活用してみるのもひとつの方法です。
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シリンダーをまるごと交換
また、純正シリンダーを分解せずシリンダーをまるごと取り外し、社外シリンダーに載せ替えるというのもひとつの方法です。
ひとつずつパーツを選んでも良いですし、セットになっている商品もあります。
シリンダーを含めてパーツ交換する場合はこちらの方がお手軽と言えますがシリンダーそのもののコストがかかるためカスタム費用が割高になる傾向です。
よくある故障、トラブルシューティング
バレル基部のネジいたみ
バレルの根元のネジが削れてしまうという場合はパーツの取り付け方、分解方法に問題があります。
写真掲載のレシーバー下側プラスネジを取り外さないとアウターバレルが外れません。
無理にアウターバレル外すとネジが傷みます。
このほか、東京マルイ製マウントベースには一番前のネジだけ短いものが使われます。
このネジを間違えて長いものを使用したときに、アウターバレルまで到達しネジ部分を傷めてしまいます。
この2点のみ注意すればこのような心配はありません。
レシーバーのメネジのつぶれ
ネジが潰れる原因は、もともとレシーバーは金属製ですがアルミであることや厚さが薄いということもありネジの受けがもともと弱いため、締めすぎやネジをまっすぐ回さなかったときに起こります。ネジがつぶれてしまった場合は「リコイルキット」を使って修理・補強することが可能です。
VSR-10の弱点、バレルやマウントを固定するM3ねじ山を修理
シアが滑る
ボルトハンドルを引くことができるけど、すぐに戻ってしまい空撃ちもできない状態。
また、シアがかかっても時間が経ったり軽い衝撃で暴発してしまう状態。
これは内部部品が摩耗し、コッキングした状態でシアが保持できないVSR-10のトリガーシステム特有の症状です。
この部品が硬い金属ではないために起こるため、社外品のスチール製ファーストシア&セカンドシアに交換するのが手軽で効果があります。
お金をかけたくない場合は純正パーツ研磨することで直すことも可能です。
ともにトリガーボックスの分解が必要です。
コッキングできない(レシーバー止めネジの締めすぎ)
ボルトハンドルが全く引くことが出来ない状態。
プロスナイパー、リアルショックなどマウントベースを取り付けていない状態でコッキングが出来ない場合はリアサイトより後ろにあるレシーバーのネジの締めすぎていないかチェックしてみてください。
2本のイモネジを強く締めるとシリンダーを圧迫してボルトハンドルを引いても動かなくなってしまいます。
分解してシリンダーを取り外した時にシリンダーの上側に丸い傷ができていないか見てみて下さい。
このイモネジはマウントベースを取り付けない場合に使いますが、ネジ穴を塞いで保護する以外に使用目的はありません。
VSR-10やサバゲでのスナイパーに関連するその他の記事
ボルトアクションライフルは電動ガンに比べれば装弾数、連射速度において不利な銃です。
それらをカモフラージュすることでカバーします。
VSR-10の偽装
ライフルラップという銃にピッタリと貼り付ける特殊なシートを使用して偽装を行っています。
塗装と異なり、剥がすこともできますので元の状態に戻すこともできます。
VSR-10をMOSSY OAK ライフルラップでリアルツリー迷彩に偽装
サバゲにおけるスナイパーの偽装
羽織るだけで手軽に装備ができる簡易的なギリースーツ「スニークフード」を紹介しています。
相手に気づかれないよう、銃だけでなく体もカモフラージュしたいですね。
x115xTAYLOR製 スニークフード mod.2 Block.3 をテスト
スニークフードの塗装と比較 ギリースーツを染めQで景色に馴染ませる
レーザー距離計で有効射程を瞬時に計測
当たらない距離を何発も撃っても当たりません。
自分が確実に当てられる距離を計測するのに起伏がある自然の中ではレーザー距離計が重宝します。
レーザーレンジファインダーで有効射程距離を瞬時に計測!気分はスナイパー
VSR-10のスコープ選び
スコープにこだわるのはカスタムの楽しみのひとつでもあります。
もし、どのようなスコープが良いのか迷っているのでしたら安く扱いやすいこちらをごらんください。
電動ガン、ボルトアクションライフル問わず最初に使うには充分なスコープだと自信を持っておすすめします。
安くてお得なオススメのライフルスコープ ANS Optical 3-9 x 40mm Pro
その他にもお手頃価格のスコープに関する簡単なレビューもしています。
チープ・スコープ・トライアル(お手頃価格のスコープ比較)
VSR-10とM40A5で迷っている場合
VSR-10とM40A5は同じメーカー、同じボルトアクションライフル、同じエアコッキングガンですが、双方は全く性質が異なるモデルです。
命中精度の点においては、カスタムができる人であればそれほど大差がないのではないかと思っています。
この2点で迷われているのであれば使用するシーンを想像してもらえればよろしいかと思います。
ゲーム重視ならVSR-10
VSR-10は低価格を重視しつつ高性能を謳ったモデルです。
ボルトアクションライフルとしてはエントリーモデルといった位置付けですが、カスタムパーツの豊富さはボルトアクションライフルの中では間違いなくトップでカスタムができるのであればいくらでもこだわることができます。
また、軽量さから取り回しもよく、サバイバルゲームでも扱いやすいのも良い点です。
雰囲気重視ならM40A5
M40A5は海兵隊が持つスタイルや雰囲気を重視したものです。全長が長く重量感がありそれでいてボルトアクションライフルですので連射はできません。
価格も電動ガンが買えるほどの金額ですのでサバゲーでの使用という観点ではいささか不向きです。
しかし、実銃と同じマガジン位置を再現したりと、使いやすさ以上に雰囲気やスタイルが魅力的でもあります。
装備にこだわりたいという人にはおすすめです。
画像出典:東京マルイ VSR-10 取扱説明書/ 東京マルイ 公式サイト