一般的なギターハンガーは木ビスで柱に固定するか、壁の中にある間柱に固定することが多いかと思います。しかし、木ビスを使用すると大きい穴が開くためアパートやマンションに住む人からするとハードルが高いですよね。
そこで無印良品の長押(なげし)にギターハンガーをひっかけるという方法を行ってみました。
この方法ならば重量に制限があるものの自由にレイアウトを変更ができます。
ギタースタンドのような床に置くタイプだと掃除機やルンバのような掃除ロボットの邪魔になるという場合にもおすすめです。
※本記事では自己責任のもと、本来の使用方法とは異なる使い方をしています。
壁紙・石膏ボード・長押・ギター等の破損が起こる可能性があります。
完全に固定をしていないため地震などによる影響が起こる可能性があります。
無印良品 壁に付けられる家具・長押(なげし)
無印良品の「壁に付けられる家具」シリーズは壁を大きく傷付けることなく、簡単に取り付けできる商品です。今回紹介する長押以外にも、ちょっとした飾り棚などに使えるものがラインナップされています。
長さは44cmと88cmの2種類
色味は茶色のウォールナットと、薄い色のナチュラルの2種類
無垢の木ではなく、MDF材と突板という造りです。
耐荷重は6kg。
圧迫感が無く、写真や小物を載せたりハンガーで衣類を掛けたりするのに重宝します。
取り付けの注意点
いくつか注意点があります。壁によっては使用できないため事前に確認が必要です。
石膏ボード以外に使用できない
コンクリートの場合は壁を叩いたときに音が異なります。
石膏ボードか調べるためには画鋲を壁に刺したときに針先に白い粉が付着すれば石膏ボードです。コンクリートの場合は画鋲が刺さりません。
(コンクリートへ取り付ける場合はさらにハードルが高くなり、アパートやマンションではおすすめできません)
負荷の方向に注意
負荷は下方向に対しては耐荷重を目安にして使用できます。
専用ピンを取り付けた垂直方向(ピンを抜く方向)は負荷をかけてはいけません。
その他、下から上に対して持ち上げる負荷も外れる可能性があるため行わないよう注意書きに書かれています。
天井の高さに注意
長押を普通に使う場合には特に気にしなくても良いですが、ギターハンガーを使う場合は天井の高さに注意が必要です。
今回取り付け場所は梁の下でしたので部屋の中でも天井が低くなっている場所でした。
ギターハンガーはフックに引っ掛けて保管するため、長押を設置する際に天井に近すぎる高さだとギターが天井にぶつかってしまう可能性があります。
スペースにゆとりを持って天井から遠ざけた位置に設置しました。
ハンガーに掛けたいギターのヘッド形状が想定する必要があります。(12弦ギターも掛けたい…など)
取り付け方法
説明書と同時に専用のピンや金具が付属します。
Vの字になっているピンが壁に刺さることでXの字になってしかり固定されるという仕組みです。
ピンは細いため抜いた後に画鋲よりも穴が小さく目立ちにくいメリットがあります。
説明書は金具の取り付け位置を確認するための台紙にもなっています。
台紙をマスキングテープなどで壁に貼り付けて位置決めをしますが、その際に水平器があるとより正確になります。
説明書をもとに取り付け位置(紙面の下側)を決めます。
金具を取り付けします。
この金具のフックに対して、上から長押を引っ掛けるという形になります。
長押の取り付け完了。
取り付けたい場所が石膏で位置が決まっていれば割と素早く取り付けができます。
ギターハンガーを取り付ける
今回、3種類のギターハンガーで試してみました。
キクタニ ギターハンガー + バックプレート
最初に試したもの。
定番中の定番のギターハンガーに別売りのレール用バックプレートを購入しました。
一番目立たないのですが、少々割高になってしまいます。
このままでは長押が傷むと思い、薄いゴムを敷いて使っています。
その後アパートからマンションへ引っ越しました。
壁は画鋲よりも細い穴が空きました。
念のため壁の補修材を使用しましたが、現状回復請求はありませんでした。
KC ギターハンガー ネット用
ネット用に作られたもののため、背面に出っ張りがあります。
長押が傷まないようにゴムを1枚貼り付けています。
コストが安いのがメリットですが、長押に使う場合は背面に工夫が必要です。
最も軽いウクレレに使用しています。
今回紹介するギターハンガー3機種の中で唯一、ハンガー部分が傾かないモデルです。
ハンガーが傾かないモデルはFenderのような左右で形状が異なるヘッドの場合、均等に荷重がかからないのでギターには負担になるかもしれません。
ハーキュレス GSP39HB
ハーキュレスはギタースタンドやハンガーでは高機能なモデルが展開されているメーカー。
現在は「HERCULES GSP39HB PLUS」にモデルチェンジしているようです。
もともとはワイヤーネットに取り付けるタイプのギターハンガーです。
スプリングの力でネットを上下のツメで挟む仕組みです。
無印の長押は上方向に力がかからないようにと注意書きにありますので、ワイヤーネット固定のための下側のツメは効かないようにします。
ここのプラスネジを緩めることでスプリングがフリーになります。
下のネジを外せば下側のツメは取り外すことができますが、保管場所に困るので下はつけたままにしました。
実際に取り付けるとこのような形になります。専用品ではないので長さが余っていることと、下のツメの収まりが悪いので取り外しても良いかもしれませんね。
横から見た様子。
ハーキュレスのギターハンガーはギターを乗せるとアームが上がりネックをつかむところが魅力です。
首がスイングするためフェンダーのように左右非対称なヘッドはハンガーが傾いてくれ、ネックが地面に垂直のまま掛けられます。
斜めから見るとわかりやすいと思います。
比較してみました
ハーキュレスのものが最も手前に突き出しています。壁から離れているため、地震の際に壁にぶつかりにくいのではないでしょうか。
キクタニのギターハンガーが最もコンパクトですね。
無印の長押には小さなスペースがあるため、ギターの隣にカポタストやVOXのamplugを置くのにちょうど良いです。
合計重量:約5,114g
内訳
- Squier Super Sonic =約3,000g
- ARIA G-Uke:約670g
- イリカイ ソプラノウクレレ:約413g
- ハーキュレス:約336g
- キョーリツ ハンガー+アダプター:約376g
- ハンガー:約195g
- VOX Amplug2:62g ×2個=約124g
エレキギターに関しては少しでも気軽に触れるように、
シールドは刺したまま、クリップチューナーもヘッドにつけたまま、ストラップもつけたままですぐに使える状態です。
こんな使い方もある…ということで。本来の使い方とは異なるため、重量面では余裕をみて設置したほうがいいと思います。
使用例
そのままギターやウクレレなどをハンガーに掛けるだけでもいいですが、我が家ではアンプにつなげてすぐ弾けるズボラ配置で掛けています。
すぐ下にアンプを置き、イスもあるので座って弾けます。
これに譜面台があれば万全ですね。
夜はアンプを使って音が出せないため、アンプラグを刺して置くことが多いです。
その他の壁に配慮したギターハンガー
今回の長押を使用しないで壁のダメージを少なくしたギターハンガーを紹介したいと思います。
オークスフック
耐荷重6kg。取り付けが少々難しいというレビューも見られますが、ナチュラルな風合いで壁に複数かけても見栄えがいいですね。同じようなもので「RENO」という製品名のものもあります。
壁美人 ギターヒーロー
「壁美人」はホチキスを使用する壁掛け収納のブランドです。
最大で65インチのテレビに対応するTVセッターもラインナップしています。
壁美人のギターハンガーは傷を少なくしつつも、たくさんのホチキスを打つことで耐荷重:8kgを実現した頼れるタイプといえます。
重量のあるギター、ベースにおすすめです。白・黒・赤の3種類があります。
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