FPSなどで銃本体が迷彩柄にカスタマイズができますが、それをエアガンにもやって偽装効果をアップさせたい。今回はそんな方法を紹介します。
FPSでは簡単に色が変えられる。でもエアガンに塗装はしたくない。
CoDシリーズのマルチプレイでは武器がカムフラージュされていたりします。
これとか
こんな感じとか
こんなふうなのも
ゲームの中では服装や模様をボタンひとつで切り替えられますが、実際にはそうはいきません。
スプレーなどで塗装するのは苦手ですし、何よりマンションなどの賃貸物件でライフルストックのような大型のものを塗装するのは難しいですよね。
もうだいぶ前になってしまいますが、VSR-10 G-specをリアルツリー柄にしたので、その方法を紹介したいと思います。
意外と簡単に迷彩模様にすることができます。
ガンラップ(ガンスキン)
ガンラップ(ガンスキン)をご存知でしょうか?
ガンラップは3M社のプレミアムキャストビニールにより銃やスコープなどに貼り付けるステッカーです。
Mossy Oak Graphics社の製品は全て狩猟で利用されるリアルツリー系のパターンです。
サバゲーのエアガンカスタムではミリタリー系やポリス系などの傾向がありますが、こちらはハンター系のカスタムになると言えそうです。
銃器のほかクルマやバイク、ATVなどへ貼り付けることもできます。
Mossy Oak ガンラップの種類
Mossy Oak Graphicsではショットガン、ライフル、AR-15のいずれかを選択し、模様は全部で14種類のパターンから選べます。
狩猟のシーズンである秋から冬が中心となるため、全体的に茶色、雪に合う白が多い印象です。
一部、オレンジやピンクが含まれるパターンもあります。
実際に購入する際には販売元の在庫や購入時に狩猟シーズンだったこともあってか、品切れもあり自由に選べませんでした。
GUN SKINS
ちなみに、同様のアイテムとしてガンスキンズという製品もあります。
ガンスキンズのラインナップではAKやピストルにも対応しています。
また、パターンの中にはA-tacs AU、A-tacs FG、A-tacs LEがあるほか、ベトナムタイガータイプのパターンなどもありサバゲーには役立ちそうな種類です。
ユニークなものではドクロとバイオハザードマークで迷彩になっているものや、星条旗がモチーフになっているパターンもあります。
価格はMossy Oakよりも高いですが、日本への発送も対応しているとありますので個人輸入代行業者を介すよりは安いか同じくらいになるのではないでしょうか。
ちなみに、先に見つけたのはGUN SKINSでしたが、色々調べていたらリアルツリー系迷彩の老舗でもあるMossy Oakでも同じようなものがあったので変更した経緯があります。
個人的にはこの手のアイテムにマルチカムやペンコットのグリーンゾーンなども登場したらいいのになと思います。
MOSSY OAK ガンラップを購入
オブセッションとブレイクアップインフィニティを購入しました。
ちなみに、Mossy Oak Graphicsの通販サイトでは日本からの決済や日本への発送が出来ない仕様となっていました。
アメリカのアマゾンで購入し、個人輸入業者さんを利用しました。
取り付けに必要な道具
- ヒートガン(ドライヤーでも可)
- デザインカッター
- ハサミ
正直ドライヤーでも可能ですが、ヒートガンの方が温度が全く違うため素早いことと、生地を伸ばしたり貼り直すときもきれいにできます。
プレステのYLODを修理するときに購入したもの。いろんな種類がありますが、この程度のもので必要充分です。
施工方法
作業に入る前にアルコールスプレーや台所洗剤を薄めたもので脱脂というかクリーニングを行ってから貼り付けます。
この素材は温める前は粘着力が弱く、温めた後は粘着力が強くなります。
ヒートガンで加熱すると途端に柔らかくなり、曲線にピッタリと貼り付きます。
ドライヤーを使用した場合は柔らかくなるまで多少時間がかかるかもしれません。
また一度貼った後も加熱すれば剥がしやすく、ゴミの付着がなければ貼り直すことが可能です。
加熱しすぎると伸びてしまったりちぎれてしまうことがあります。
ライフルラップは実銃のレミントンM700用に型抜きされているため、トイガンのVSR-10とは若干形状が異なります。
実際貼り付けてみると、VSR-10の純正ストックのグリップボトム?のあたりでシワが多くなったり、シートが足りなくなるということがありました。
付属のシートはライフル1丁分ギリギリしか入っていません。
また、細身の銃身向けのため、VSR-10 G-specのようなブルバレルの場合はアウターバレルを施工しているときに一部シートが足りなくなります。
スコープ用のスコープラップも同色で購入していたので目立たない部分につぎはぎで貼り付けたりしています。
その他の足りない部分はヒートガンで伸ばしたり、形状が合わずに余った部分を切り取って保管しておき足りない部分に貼り付けるといった方法をしました。
ガンラップ施工方法の動画
このへんは写真よりもネットの動画を見て予習してから臨むとよろしいかと思います。
動画では細かな部分は端折られているものもあるので複数見ておくと実際の作業のイメージが湧きやすいです。
自分の場合は不器用なので貼ったり剥がしたりを繰り返しながら行い、施工に時間がかかってしまいました。
スコープラップ施工方法の動画
マウントリングのところは貼らないようです。
迷彩効果の検証
MOSSY OAK OBSESSIONにしたVSR-10を実際に自然の中でどのように見えるのかいくつか写真を撮ってきました。
若干明るいため、緑色の中でも浮いて見えます。
こちらの写真では中央に立てかけてあるのですが、かなり馴染んでいるように見えます。
日の当たる所や日陰などによって見え方がだいぶ変わるようで、肉眼で見るとここまでではない気がします。
ガンラップを使ってみた感想
メリット
◯元に戻せる
簡単にはがせることは施工時に確認できましたので、簡単に元に戻せそうです。
ただ、長期間使用したのち剥がしたのちに跡が残ったりしないかという不安はあります。
剥がす機会がありましたらまたレポートしたいと思います。
◯容易にリアルツリーパターンを再現できる
塗装でリアルツリー系の模様を再現すると考えた時、ある程度の技量が必要になるかと思います。
複数の色を使うために、何層にも渡って塗装すると思いますが、住宅街に住んでいるということもありライフルのような大型のものを塗装する満足なスペースがないため、長物はまだ一度も塗装をしたことがありません。
また、対象物全体をラッピングする方法では水圧転写もありますがショップへ依頼するにはコストが気になりますし、水圧転写をDIYで行う場合はライフルの場合は大きな水槽が必要になります。
近年では水圧転写のキットが販売されていたりもしますが、まだチャレンジするハードルが高いイメージがあります。
ガンラップならば少ない道具と低いコストで始められます。
◯気軽に変化させることができる
東京マルイ VSR-10におけるストックのカスタムは数社から販売されている木製ストックへの交換か、M40A3タイプの樹脂製ストックへの交換が一般的かと思います。
デメリット
△剥がれたり破れるおそれ
シート表面はそれほど強い素材ではないため、VSR-10の場合はホップ調整レバーを動かすときに爪でひっかいてしまいその部分だけ剥がれてしまう点があります。
実銃にはホップ調整レバーなんてありませんからね。
摩擦が多い部分には保護をするなどの工夫が必要そうです。
△シート特有の色味
様々なところに置いてみて思ったのが、ガンラップのシートは若干白みがかっている点です。
シートへの印刷の関係か、発色が他のMOSSY OAK社の製品に比べると違って見えます。
このため全体的に明るく見え、自然物のトーンと馴染みにくい印象があります。
△すべり止めしたい場所は対策が必要
銃のグリップはたいていチェッカリングが施されていたりするものですが、ガンラップを使うと凹凸がゆるやかになるためグリップ力が低下します。
GUN SKINSから販売されている銃やガンラップなどの上から塗布することでグリップ力を向上させるアイテム「Grip Assist」があります。
樹脂に直接加工をするリダクション加工のようなことはシートを貼り付けるため不可能のため、シートの上に紙やすりのようなザラつきを発生させるものです。
ガンラップの上から施工さえすれば、剥がせばいつでもノーマルの状態に戻せるのはいいですね。
△入手性が非常に悪い
Mossy Oak Graphicsのメーカーサイトでは通販も行っていますが、日本への販売に対応しておらず、アメリカのアマゾンでも銃に関連するカテゴリーからか日本への発送に対応していませんでした。
僕が知らないだけで日本でも銃砲店などでは販売されているかもしれませんね。
まとめ
穴の空いたレイルハンドガードや凹凸の多いモデルは貼り付けが大変かと思いますが、VSR-10ならば比較的簡単な部類になるかと思います。
手軽に銃の見た目が変えられるのでおすすめです。
もっと模様にバリエーションが増えたらいいなと思います。
また、ライフルラップやガンスキンズは入手性があまり良くありませんが、マクネットのカモフォームならばアマゾンなどでも購入ができ、MOSSY OAK、ACU、MARPAT(ウッドランドやデザート)、マルチカム、クリプテックなどメジャーな迷彩パターンを擁しています。
偽装効果はもちろん、巻くだけで汚れや傷を防ぐだけでなく、グリップ力も高まるということです。
こちらもおすすめしたいと思います。
サバゲーフィールドではバレルやスコープなど、露出の多い箇所を部分的に使っている人をよく見かけます。
その他のフィルムやカモフラージュテープ
いまだにガンラップは手に入りにくいため、その他のカモフラージュアイテムを紹介したいと思います。最近では色々な商品が登場しましたのでフィルムタイプやテープタイプがありますので用途や予算でカモフラージュが楽しめるようになってきました。
GunSkins
かなり豊富なカラーが展開されています。またこのライフルスキンはM4用にカットされたフィルムが1セット用意されています。
3M ラップフィルム MultiCam
Multicamの正規ライセンスを受けた製品で、マルチカム、マルチカムトロピック、マルチカムブラックが用意されています。
品質に定評のある3M製ですので、屋外で3-7年の耐候性とあります。
パーセント:柄の拡大率です。
スマホには50%、車などには300%を用いるようですので、ライフルには100%くらいがよいのではないでしょうか。
大きさの目安:
300mm×300mm 1枚でM4やAKなどのマガジン1本位
形状や貼り方・カットの仕方で変わってきます。
3M ラップフィルム MultiCam。現在は取り扱いがないようです。
McNETT カモフラージュテープ
包帯状のものでスタンダードなマクネット製のもの。価格は高いですが確かな品質とリアルな色柄です。張替えがしやすい素材であれば季節に合わせて色を変えるのも効果的ですね。
その他メーカーのカモフラージュテープ
包帯状でマクネットよりも安く手に入るものも近年では増えました。
複数の色がありますが長さが少ないため銃全体を覆うには不向きです。目立つ箇所や外観のアクセントとしてワンポイントに使うのがよいでしょう。
布テープと記載があります。時間が経つと剥がれるというレビューもあるので補強のしかたを考えながら使いたいですね。
いわゆるダクトテープのリアルツリー迷彩柄のもの。ダクトテープは手で切れて丈夫な印象があります。
ゴリラのものは手で切れないというレビューがあるため施工性は悪いようですが、丈夫さがメリットといえます。MossyOakライセンス品というのも嬉しいです。
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