安いスコープから高いスコープまで、いろんなスコープがありますが、安くて自分に合ったスコープはどれなのか。
一時期スコープが集まってしまったことがありました。
スコープがたくさんあっても、ゲーム中に使えるエアガンは1丁だけです。
そのときにいろいろ比べてみました 。
※今回比較しなかったモデルですが、こちらの記事も併せて御覧ください。
安くてお得なオススメのライフルスコープ ANS Optical 3-9 x 40mm Pro
トライアルエントリー
新品入手のものはひとつも無く、どれも中古で安く入手したもの(1万円以下)というのが参加条件です。
(参加条件とか言ってますが買えないだけです)
そのため、エントリーはエアガン用から実銃対応のものまでと価格帯も機能も様々です。
手前から
1.シアストーン 1-4×24:エアガンを中古で買った時についていた
2.ハッコー WINNER FF3−9×40:中古を6,000円くらいで購入
3.東京マルイ プロスコープズーム FF3-9×40:もはや説明不要の広く普及したモデル
4.Mark4 M1タイプ レプリカ 3.5−10×50:エアガンを中古で買った時についていた
5.mojji ホーネット 4-16x50BDC:エアガンを中古で買った時についていた
6.ナイトフォース?(ハッコー B3 SUPERB) 5−20x56AO:1万円ジャストで購入。
予選落ち
上記6本に含まれなかったスコープ
上:メーカー不明 3-9×40 ライフルスコープ
この個体の故障か判らないが、5m程度にピントが合っている。
10m以上はピントが合わず、フォーカス機能もなし。
遠距離でのピント合わせは視力でカバーしなくてはならないため、とても疲れる。
ピントが合っていても、視界中心以外が強くぼやける。
下:ノーブランド TASCO ロゴ 3−9×40 ライフルスコープ
1インチチューブ、イルミネーション機能なし、フォーカス機能なし、視度調整あり、ブルー系のコーティング。
アマゾンにて3本セットで9,500円(投稿時点)で販売しているスコープ。
視界は広いが、中心以外がぼやける。
エレベーション・ウィンデージのキャップがプラスチック製でコストダウンが図られているが、安っぽさが感じられる。
トライアル開始!
白丸の部分に向けてレティクルを撮影します。
対岸の東屋にスコープを向けます。
距離は約593メートルほどです。
新緑の季節、天気は快晴、昼下がりの高原の湖畔で家族連れを尻目に安物スコープを広げて吟味。
撮影はiPhone6、残念なことに接岸レンズに自分が映り込んでいるし、サバゲ用途なのに600メートル近くを覗いて意味があるのか微妙です。
写真映りの影響で実際に見た像と印象が若干異なります。
審査項目はあまり詳しくないので、独断や偏見ありまくり。
あー見やすい、あーこれよりこっちがいいかもといった具合でレビューとしてはダメダメな感じで進行します。
1.シアストーン 1-4×24
30mmチューブ、実銃対応。
参照
ゼロインしに行ってきました
上記にて主に使用しているスコープです。
シアストーンはSKBという日本に存在していた散弾銃メーカーのプライベートブランド。
メダリオンなどがなく、詳細が解りませんがおそらくSAMURAIという愛称だと思います。
ライト光機が製造していたと言われています。
一時期、老舗ショップのフロンティア(赤羽)などで特価販売(おそらくこのモデルは20,000円相当)されていたことがあり、入手方法は流通在庫のみ。
※下記サイトは2023年3月23日閉鎖
本モデルと似た仕様のスコープがガンジニアさんで紹介されています。
参照
ガンジニア スコープインプレ SHIRSTONE 1.7-5×24
ガンジニア スコープインプレ SHIRSTONE 3-10×56
このモデルはエレベーションとウィンデージが上記のSHIRSTONE 3−10×56のようなフィンガークリック式です。
カバーを外す手間はあるものの、コインなどを使わずに操作できるのは楽で非常に好感が持てます。
1倍はiphoneの都合で明るさが変わってしまったようです。通常はもっと自然な色味です。
レティクルは発光しますが、十字が光るのではなく、レティクル中央に赤いドットが光るというものです。
このドットはとてもシャープで視界を邪魔せず、どのあたりに着弾しているかが解りやすいです。
ガンジニアさんの3−10×56のインプレッションにあるとおり、ドットには独特のギラギラ感があり、ワイヤーレティクルにレーザーを点灯させているという推察は頷けます。
等倍ではドットサイト感覚で使えます。
通常、安価なレプリカドットサイトはレンズが青いために視界が暗く見づらい点があり、
またそのようなモデルは故障しやすい(ドットが点灯しなくなる)リスクもあります。
下手なドットサイトを選ぶならば、本モデルのような低倍率のスコープの方が視界も明るく扱いやすいと思います。
サバゲーで使うには充分な倍率、クリアな視界とドットの小ささ。一番気に入っています。
このモデルは入手性が悪いため、予算に合わせてノーベルアームズSUREHITやTAC ONE、マルイ製イルミネーテッドプロスコープやそのOEMと言われているリーパーズ ACCUSHOT(SNIPER)などを選ぶのが妥当と考えます。このあたりのモデルの性能は価格に比例すると思います。
超主観的5段階評価
- かっこよさ:★★★★☆
- 入手性:★☆☆☆☆
- シャープ:★★★★☆
- 明るさ:★★★★☆
- 取り回し:★★★★★
- 使い回し:★★★★★
このスコープを3行で
- SMG、アサルトライフル、ボルトアクションなど幅広く似合いそう
- 1倍から4倍はスコープとドットサイトのいいとこどり
- 見つけたらもう1本欲しい
2.ハッコー WINNER FF3−9×40
1インチチューブ、グリーン系コーティング、イルミレティクル11段階。
ハッコーの在庫を販売しているゼロインではエアガン用として販売されていますが、エンブレムにはショックプルーフとあります。
残念ながら入手時から状態が悪く、レンズの中にゴミのようなものが見える個体です。
中古のスコープの典型的な失敗パターンかもしれません。
Mark4よりはシャープに感じる。
写真と相違がありますが肉眼で見るとマルイプロスコープより黄色が弱く感じました。気のせいかな?
パワーダイヤルの回転がほどよく重い。
イルミネーションレティクル
ミルドットの部分だけが点灯するが日中はかなり暗い。
暗闇では一部、チューブの内側に赤い光が反射して見えます。
エアガン向けということもあってかコストダウンしているのかもしれませんね。
超主観的5段階評価
- かっこよさ:★★★☆☆
- 入手性:★☆☆☆☆
- シャープ:★★★☆☆
- 明るさ:★★★☆☆
- 取り回し:★★★☆☆
- 使い回し:★★★☆☆☆
このスコープを3行で
- ちょっとの差でプロスコープズームより優っている気がする。
- そのメリットを見いだせるかどうかは購入価格にもよる。
- 中古を買う場合はスコープ内部の汚れや損傷は意外と重大。
3.東京マルイ プロスコープズーム FF3-9×40
レティクルは発光しませんが、シンプルで好感が持てます。
また、3倍では覗いた時に接眼レンズいっぱいに広がる視界の広さがあります。
スコープそのものも一般的な3−9×40のボディの細さなので、1本あればSMG以外ならなんでも似合いそうです。
そういう意味では最初の1本目のスコープとしてもおすすめではないでしょうか。
持っている人が多いということはそれだけ信頼性があると言い換えることができるかもしれませんね。
同じ価格帯ならばフロンティアさんで販売されているスコープはリーズナブルという定評がありますのでそちらもチェックされてみてはどうでしょうか。
超主観的5段階評価
- かっこよさ:★★☆☆☆
- 入手性:★★★★★
- シャープ:★★★☆☆
- 明るさ:★★★☆☆
- 取り回し:★★★★☆
- 使い回し:★★★★★
このスコープを3行で
- どこでも売ってる、いつでも買える、みんなとかぶる。
- 無難オブ無難で存在感が薄いけど、必要十分のバランス型。安定のマルイ。
- 最初の1本目に。でもそのうち物足りなくなりそう。
4.Mark4 3.5−10×50 M1 タイプ レプリカ
30mmチューブ、サイドフォーカス、イルミレティクル11段階調節。
8,000円台で購入可能。
イルミネーションレティクル
パワーダイヤルがかなり軽く安っぽく感じる
今回のモデルの中で唯一のサイドフォーカスで操作しやすい。
まず形が好きなので採点が甘くなります。
この手のモデルはネットショップやオークションなどでも販売しており入手性も高いですね。
超主観的5段階評価
- かっこよさ:★★★★☆
- 入手性:★★★★☆
- シャープ:★★★☆☆
- 明るさ:★★★☆☆
- 取り回し:★★★☆☆
- 使い回し:★★★★☆
このスコープを3行で
- うちの中ではバランス型
- いろんな銃に合わせやすい
- 形が好きだから充分
5.mojji ホーネット FF4-16x50BDC
エアガン用。モッジ特有の独特なレティクル。
これはレティクル発光機能のないモデルです。
大きなスコープはかっこいいですが、16倍は少し動かすだけで視界からターゲットが見えなくなってしまいます。
フロントフォーカスおよびパワーダイヤルが軽く、操作しやすいが、おもちゃっぽく感じてしまいます。
シャープさは弱くマルイプロスコープより劣ります。黄色がかなり強く感じます。
後に紹介するSUPERB(対物レンズ56mm)よりはレンズ径が小さいため銃に合わせやすいです。
超主観的5段階評価
- かっこよさ:★★☆☆☆
- 入手性:★★★☆☆
- シャープ:★☆☆☆☆
- 明るさ:★★★★★
- 取り回し:★★☆☆☆
- 使い回し:★★★☆☆
このスコープを3行で
- デザインやレティクルは好き好き
- イルミレティクルなら雰囲気アップ
- 大きいスコープは載せるだけでなんか強くなった気分
6.ナイトフォース?(ハッコー SUPERB B3) 5−20x56AO
30mmチューブ、グリーン系コーティング、T型のレティクル、イルミレティクル11段階
こちらは以前紹介したモデルです。
参照
ナイトフォース?1万円の謎スコープで1000ドルの夢を見る
ナイトフォースの旧ロゴを持つ、正体不明のスコープ。
型番から、ハッコー製SUPERB(B3シリーズ)の派生モデルと判明。
覗いてみると、他のモデルに比べて圧倒的なシャープさと明るさが際立ちます。
実際に見るより明るく見えますが、それでも目で見ている像に近いためかすごく自然に見えます。
(9倍で部分的に緑色に映っているのは撮影者が映り込んでいます)
イルミネーションレティクルは外箱の説明と異なりレティクル全体が光ます。
日中の屋外でもちゃんと見える程度に光り、充分な性能だと思います。
問題点
しかし、問題点もあります。
一般的にスコープは倍率が上がるほど暗くなると言われていますが、このモデルは異なり明るくなっていきます。
9倍までならまだ問題ありませんが10倍あたりの高倍率になると像が薄くなりながら強くぼやけます。
レンズの口径が大きく明るすぎるのかと思いサンシェードをZEROINにて購入。
安価なアクセサリーですが、シカゴレジメンタルスさんは懇切丁寧に対応をしてくださいました。
残念ながら現在の在庫は56mmAO用はこの銀色のサンシェードしかありませんでした。
(近々、色を塗り替えるなり対処したいと思います)
この高倍率でぼやける症状はサンシェードを取り付けても変化がありませんでした。
何故ぼやけるのかは僕の勉強不足で解りませんが、この症状は肉眼で覗いていてかなりストレスになります。
夜など暗いところを覗くとそんなことは無いのですが…。
用途を限定したモデルなのか、この個体は不良品だったのか…?
結局、このモデルがどのような経緯で作られたのかは解りませんでしたが、OEMとみるのが妥当なようです。
シカゴレジメンタルスさんに相談したところ、「旧ハッコー商事のOEMだと思われます」との返答をいただいております。
機能面では、本モデルは最低でも5倍からとかなり偏った性能のため、使い方を選ぶモデルです。
先述の問題点からも10倍以上は使う予定が立ちません。そもそもエアガンの射撃では使わなそうですね。
5−20倍のうち、5−9倍までの5段階しか使えないと考えると、半分くらいしか楽しめていない感じもします。
1万円という購入価格はスコープでは高いとは言えませんが「本当は高いスコープなのかもしれない」「もう手に入らないもの」と思うと気兼ねなく使えなくなる貧乏性も手伝って扱いづらさがアップします。
(使ってナンボなのに)
超主観的5段階評価
- かっこよさ:★★★☆☆
- 入手性:★☆☆☆☆
- シャープ:★★★★★
- 明るさ:★★★★☆
- 取り回し:★☆☆☆☆
- 使い回し:★☆☆☆☆
このスコープを3行で
- とにかくクリアな視界は1万円以上の価値はあるのでは?
- 倍率は9倍までが実用範囲?3倍から9倍なら良かった
- 対物レンズ径が大きすぎ、倍率高すぎの扱いづらさ
総評
扱いやすさNo.1:シアストーン1-4×24
低倍率なので、人によって好みがあると思いますが、
手に入ればシアストーンのスコープはぜひ検討して欲しいです。
僕の用途に合っているという点からかなりひいき目に採点しました。
同じものは手に入りませんが、比較的安価に購入できて仕様が近いモデルがベクターオプティクスというブランドから出ています。
電動ガンからスナイパーライフルまで幅広く対応できるかと思います。
今回のテーマである1万円以下という枠からは外れてしまいますが、評価も高く、検討したいモデルです。
スコープ性能No.1:ハッコー SUPERB B3 5−20x56AO
オーバースペックのスコープはサバゲに必要ありませんが、男のロマンでもあります。
20倍でも同じ性能を発揮していたらとんでもないスコープだと思います。
迷ったら選ぶべきNo.1:東京マルイプロスコープズーム 3−9×40
得体のしれない安すぎるスコープを買うくらいならこの1本はどうでしょうか。
充分な性能、ほしいと思った時に手に入りやすい、当たりハズレのない安心感、手頃な価格。
実用性を重視した東京マルイの社風を体現したような製品だと思います。
メーカー純正のアクセサリー類は没個性的と思ってしまいがちですが、
色を塗ったり、サンシェードを取り付けたり、バトラーキャップをつけたりしてオリジナリティを出してもいいかもしれませんね。
以上でチープ・スコープ・トライアルは終了です。
筆者の知識不足や調査不足で独断と偏見に満ちていますが、何かのお役に立てたら幸いです。
ネットショッピングが当たり前の時代ですが、スコープは新品・中古問わず、可能ならば実際に手にとって吟味したいですね。
※こちらの記事も併せて御覧ください。
安くてお得なオススメのライフルスコープ ANS Optical 3-9 x 40mm Pro
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