スーパーソニックを購入しました。
2020年7月15日に発売したもののほぼ即日完売に近い形で姿を消しました。
地元の楽器屋さんでも入荷すらしておらず、セカンドロットが出るだろうと悠長なことを考えていたら国内では再入荷は無いらしく手遅れでした。
最終的に海外のショップからなんとか取り寄せて手に入れることができました。
2020年Squier版の紹介ですが、その前にスーパーソニックがどのようなギターなのか知るためにも過去に製造されたモデルをおさらいしていきます。
1997年 Squier VISTA Super-Sonic
スーパーソニックが初登場する1997年、海外のカタログより
スーパーソニック特有の特徴を列記していきます
- リバースヘッド
- 24インチショートスケール
- バスウッドボディ
- ジャガー・ジャズマスターを反転させたようなボディ
- 特有のネックジョイント
- ストラップピンがSGのようにボディ裏側ネックの根元にある
- 逆スラントマウントされたリアピックアップ
- ハムバッカー(Squier ドラッグスター)
- シンクロナイズドトレモロ
- 2つのコントロールはフロントとリアのボリューム
ラインナップは4種類
SS-55(ソリッドカラー):55,000円
- オリンピックホワイト
- ブラック
SS-63(ラメカラー):63,000円
- スパークルブルー
- スパークルシルバー
ショートスケールネックに2基のハムバッカーを持たせ、トーンコントロールを排除した2ボリュームコントロール構成により、シャープで鋭いスーパーソニック・サウンドを放出します。
スタンダード・カラーラインナップとスパークル・カラーラインナップの2タイプを設定。スーパーソニックのコントロールは、リア・ピックアップに近いほうがリア・ボリュームです
S-55(STANDARD) ¥55,000
ボディ:バスウッド
ネック:メイプル オーバルタイプ
スケール:305 スケール
指板:ローズウッド 250R
フレット:22
ピックアップ:フロント/DRAGSTER(BK-OPEN) リア/DRAGSTER(BK-OPEN)
ブリッジ:ダイキャスト ブロック S5D ヴィンテージ
ピックガード:ホワイト 3P
コントロール:2ボリューム
スイッチ:3ウェイ トグルスイッチ
カラー:BLK、SWHSquier 1997年 日本版 カタログより
組み立ては日本で東海楽器と言われています。
ハムバッカーは韓国製と言われています。
ネックシェイプは資料がありませんでした。
余談ですが、スーパーソニックのWikipedia(日本語版)には「ダンカン・デザインド・ハムバッカー×2」と記載がありましたが、これは誤りです。
(後年のヴィンテージモデファイドシリーズ版のジャグマスターに搭載されているものです)
ビザールギターのコレクターとして有名なFrank Meyers氏によるデモ演奏。
VISTAシリーズについて
VISTAシリーズとしてSquierの1997年カタログでスーパーソニック、ジャグマスター、ヴィーナスといったSquier独自の個性的なモデルがデビューします。
SQUIER・VISTA SERIESは、
USAフェンダーによって企画、デザインされた、
フェンダー・エッセンスを残しながらも、
新たな「デザイン」「サウンド」「演奏性」をもたせたランナップ。
各モデルとも、特徴ある個性的なフェイスキャラクターを持っています。
クラシカルなコンターを取り入れたモダンなボディ・シェイプに、リバースネックをセットした印象的なトータルシエルエット。Squier 1997年 日本版 カタログより
スーパーソニックもジャグマスターも同じショートスケールのギターで、ともに東海楽器が製造しているといわれています。(ネック裏の根元に「Crafted in Japan」とプリントがあり)
同じカタログの写真を見るとスーパーソニックはトラスロッドナットがブレット型に対して、ジャグマスターはネックの根元で調整するタイプです。
(ちなみにVISTA期のジャグマスターはその後ブレット型に変更されます)
ジャグマスターは後年、中国製でロングスケール3シングルや、ヴィンテージモデファイドシリーズとしてショートスケール・Duncan Designedハムバッカー搭載などモデルチェンジされて生産されるほか、神聖かまってちゃんの子モデルが発売されるなど、バリエーションも豊富です。
ジャグマスターは他のメーカーから似たようなモデルも登場しますが、スーパーソニックとヴィーナスはユニークなボディ形状からかお目にかかったことがありません。
以下の記事では同じSquier VISTAでもスーパーソニックとジャグマスターのそれぞれが開発された経緯が伺えます。
翌年、フェンダーの格安ブランドであるスクワイヤーは、短命に終わったが人気のあったビスタ・シリーズのスーパーソニックとジャグマスターを発表した。SquierのJoe Carducciは、ヘンドリックスが逆さまのジャガーを弾いている写真を見てSuper-Sonicを作るインスピレーションを得た。彼はサイズとシェイプを調整、2基のハムバッカーを追加、ブリッジ・ピックアップを傾けてトーンを向上させた。
フェンダーのマイク・ルイスが、ブッシュのギャビン・ロスデールが2つのハムバッカーをテープで固定したジャズマスターを弾いているのを目撃した後、ジャグマスターが登場した。スクイエ・チームは、まともなビブラートを追加し、ジャガーのように短いスケールを採用した
Guitar.com / HOW HYBRID DESIGNS DEFINED FENDER’S SEARCH FOR THE NEXT GREAT GUITAR (翻訳)
※ジョー・カードゥッチ氏…当時のSquierマーケティングマネージャー。直近では2020年11月グレッチのプロダクトマーケティングスペシャリストを退職されています。
検索すると確かにジャガーを持っているジミ・ヘンドリックスの写真がみつかります。
2013年 Fender Mexico Pawn Shop Super-Sonic
派手なラメに目が行きますが、Fender Pawn Shop版の特徴は以下のとおりです。
- メキシコ製
- ネック側ピックアップも逆スラントマウント
- アルダーボディ
- ゼブラボビンの「Fender アトミックハムバッカー」
- Squierの名残からかネックプレートに「S」の刻印
カラーは3種類。ソリッドカラーのラインナップはありません。 - アップル・レッド・フレイク
- ダーク・ガンメタル・フレイク
- サンファイヤー・オレンジ・フレイク
ただ、価格も大幅に高くなっています。
Body:Alder (Polyester Finish)/Neck:Maple (30” Short Scale), “C” Shape (Urethane Finish)/Fingerboard:Rosewood, 9.5″ Radius (241mm)/Fret:19 Medium Jumbo Frets/Pickup:1 Fender Designed Humbucking Pickup/Pickup Switching:None/Controls:Master Volume, Master Tone/Bridge:Strings-Thru-Body with 4 Individually Adjustable Saddles/Pickguard:4-Ply White Pearloid/Case:Gig Case
カラー:3-Color Sunburst、Olympic White w/Stripe、Candy Apple Red w/Stripe
価格:113,400円
”超個性的なルックスと適度に暴れるサウンド!ライブで目立つこと間違いなしのスーパーソニック登場!Fender Mexico Pawn Shop Super Sonic”
デジマート地下実験室の室長が試奏とテキストを書かれています。
こちらはFenderによるトレーラー。後半できれいなトーンで演奏されています。
実際に楽曲で使っているアーティストは見つけられませんでしたが、MVで登場します。
Avril Lavigne – Here’s to Never Growing Up
シニアプロム(高校の最後に開かれるフォーマルなダンスパーティー)というシチュエーション。
アヴリルがアップルレッドフレイクのスーパーソニックを使用。サンファイヤーオレンジフレイクも登場します。
その他ではROLLY氏がテレビ番組でサンファイヤーオレンジフレイクを持っているところを見たことがありますがこれほどこの色のギターが似合う人はいないと思います。
Fender PAWN SHOPシリーズについて
“PAWN SHOP”は日本語で「質屋」を意味します。
質屋の片隅に置かれたレトロで少し変わった楽器をイメージしたギター・ベース・アンプのようです。
正統派やトレンドから外れた、日本でいえばリサイクルショップにあるビザールギターや前のオーナーに手を加えられたギターのような好奇心をくすぐられるイメージでしょうか。
PAWN SHOPは、フェンダーのR&Dチームが、60年代から70年代にかけてのダイナミックで革新的なフェンダー・デザインをモチーフとし、フェンダーを代表するさまざまなコンポーネント・パーツを大胆に融合させて創り出したシリーズだ。
2020年 Squier Paranormal Super-Sonic
2020年Squier版の特徴としては以下が挙げられます。
- ネックピックアップがVISTA版同様に水平にマウント
- ピックアップはゼブラボビンの「Squier アトミックハムバッカー」
- ポプラボディ
- インディアンローレル指板
- ピックガードがクリームホワイトパール
- ヘッドにトラスロッド調整穴があるタイプ
- スカンクラインが無いネック
カラーは2種類
- グラファイトメタリック
- アイスブルーメタリック
Series: Paranormal
Body Material: Poplar
Body Finish: Gloss Polyurethane
Neck: Maple, “C” Shape
Neck Finish: Gloss Polyurethane
Fingerboard: Indian Laurel, 9.5” (241 mm)
Frets: 22, Narrow Tall
Position Inlays: Pearloid Dot
Nut (Material/Width): Bone, 1.575” (40mm)
Tuning Machines: Vintage-Style
Scale Length: 24” (610 mm)
Bridge: 6-Saddle Vintage-Style Synchronized Tremolo
Pickguard: 4-Ply Aged White Pearloid
Pickups: Atomic™ Humbucking (Bridge), Atomic™ Humbucking (Neck)
Pickup Switching: 3-Position
Toggle: Position 1. Bridge Pickup, Position 2. Bridge And Neck Pickups, Position
Neck Pickup
Controls: Volume 1. (Bridge Pickup), Volume 2. (Neck Pickup)
Control Knobs: Black Plastic
Hardware Finish: Chrome
Strings: Nickel Plated Steel (.009-.042 Gauges)メーカー希望小売価格¥43,780
販売サイトより
Paranormal Super-Sonic™のリバースボディシェイプとヘッドストックは大きなインパクトを与えます。ルックスだけでなく、2基のSquier Atomicハムバッカーから鳴らされるサウンドも迫力満点です。“C”ネックシェイプと細い1.5インチ幅のナットにより、スピーディな演奏にも対応します。「パラノーマル」という名にふさわしい、奇抜なルックスと高い演奏性を兼ね備えた、存在感に満ち溢れたモデルです。
本製品は数量限定でのご提供となります。
海外では6月頃に発売し、日本では7月15日に発売されました。
過去のスーパーソニック同様、限定生産です。
日本国内で販売されているものはソフトケースが付属するようです。
発売後間もなく地元のおじいさんおばあさんが営む楽器店に行って買おうとしたのですが、入荷しておらず、残念ながらすでに取り寄せもできない状態でした。
それもそのはず、ほぼ即日に完売したような売れ行きでした。予約しておけばよかったです。
日本への振り分けが少なかったのかと思いましたが、同時期に発売された他のモデルの在庫は残っているため日本人が好きすぎるモデルということもあるのかもしれません。
今回はアメリカの楽器通販サイトSWEETWATERにて購入しました。
購入した様子はこちらで書きました。
ギターを買う選択肢としてアメリカのSWEETWATERもあるよとおすすめしたい
2021年 Squier Paranormal Super-Sonic / Fender MIJ LIMITED Super-Sonic
※追記
2020年は全然予想もしておりませんでしたが、2021年はスーパーソニックがFenderとSquierから登場する”豊作”の年となりました。
Squier Paranormal Super-Sonic
パラノーマルシリーズとして2021年7月30日発売。
ポップなカラーリングのモデルが多くどれも魅力的です。
カラーは「Shell Pink」とVista版でも印象の強い「Blue Sparkle」でピックガードは2020年と同様のパーロイド。
Fender / Made in Japan Super-Sonic Limited Run Silver Sparkle
2021年7月16日ごろに発売したものと思われます。(すぐに売り切れになってしまいました)
Fenderオンラインショップと「FENDER SHOP in MIKI GAKKI AMERICAMURA」のみの限定モデルとして登場。
ボディはVistaと同じバスウッド、シルバースパークルです。
Uシェイプネックにミディアムジャンボフレット、そして特筆すべき点は搭載されたゼブラカラーのピックアップが「ShawBucker」ということです。
(三木楽器アメリカ村店はアジアで初となるフェンダー公式のSHOP in SHOP「FENDER SHOP in MIKI GAKKI AMERICAMURA」を2019年4月1日からスタートしています。)
Fenderオンラインストア価格:151,800円(税込)
Fender / Made in Japan Limited Super-Sonic
シルバースパークルが登場した後の2021年8月19日、Fenderからは「Made in Japan Limited Super-Sonic」が2021年限定として登場しました。
Uネックシェイプ、ボディ材はVistaと同じバスウッド、ミディアムジャンボフレット、「Dragster BB」ピックアップを採用しています。
先に発売された「LIMITED RUNシルバースパークル」とピックアップが異なります。
希望小売価格:151,800円 (税込)
Fenderオンラインストア価格:136,620円
VISTA以来ラインナップに無かったソリッドカラー()が入りました。ブラックは特にAt The Drive-In(ATDI)のオマー・ロドリゲス・ロペス氏がVISTA版を使っていたことでも有名です。
2021年Fenderスーパーソニックの特徴的なネックプレートにはFenderの頭文字「f」とあります。
Fenderブランドとなりますが、日本製のクオリティでスーパーソニックが手に入るのはVistaシリーズ以来ですね。仕様としては最もVISTAに近いのではないでしょうか。
2020年モデル発売の際に思ったのですが、これほど人気があるのは日本だけなのでしょうか。
(外国の一部の地域だけで人気のモデルなどあったら面白いですね)
そして、2021年はSquier、Fenderから選べるというはとても嬉しいですね。
個人的に2020年のネックシェイプが非常に薄く感じるので、UシェイプネックでソリッドカラーのあるFender MIJがかなり魅力的です。
前置きが長くなってしまいました。
それでは2020年版Squierスーパーソニックを見ていきます。
外観
クルーソンタイプのペグは初めて触るのですがレトロな感じでいいですね。
リバースヘッドは割とすぐに慣れペグの調整がしにくいとはあまり思いませんでした。
余談ですが、ムスタングはスピード感あふれるロゴですが、日本語で「超音速」のスーパーソニックはやや控えめです。
そういえばムスタングもスーパーソニックも同名のアンプがありますね。
グロスフィニッシュのメイプルネックは色白で大きい木目がかわいらしいです。
今回のパラノーマルシリーズ4機種の中で唯一40mm幅でボーンナットです。(他のモデルはSynthetic Bone)
幅が細いから牛骨が採用できたのでしょうか。
少々荒い感じがありますがいまのところはこれで充分です。
同じショートスケールのジャグマスターを持っていたときにオイル漬け牛骨ナットだったのですが、ノーマルペグでもチューニングが安定していたので今後不都合があったら交換したいかなという感じです。
指板は色が明るめでくっきり木目が出ているものもありましたが、黒々としたものが好きなためこちらの色を選びました。ローレル指板というのは初めてですがキメが細かいようです。
ネックはこんなに細いのは初めて持ちましたが、ネックの裏側・指板側ともに緩やかなカーブなのでとても持ちやすく感じます。
フレットはナロートールという初めて触るサイズです。手持ちの他のギターと比べるとたしかにフレットが細くて高く感じます。スライドするときに力が入りすぎたときに引っかかる感じがあります。
(全く同じものじゃないかもしれませんがフェンダーアメリカンプロフェッショナルもナロートールです)
オフセットボディも座っても弾きやすい位置にコンターがあります。
トグルスイッチの位置はピッキングの際に邪魔になることがあるので注意が必要です。
ボディはストラトとくらべるとだいぶ小ぶりで丸みのあるボディはとてもかわいらしく感じます。
Squier アトミックハムバッカーは同時期に発売されたPARANORMAL TORONADOにも搭載されています。
ネックプレートはスーパーソニック特有のものです。
スーパーソニックを模したモデルでも四角いプレートだったりします。
この個体の重量は約3kg。
購入サイトではこの個体は6ポンド12オンス(=3.06kg)と掲載されていました。
他の個体の重量も見たところ概ね約3kg〜3.5kgくらいのようです。
ザグリはそれぞれ個別に開けられています。
しっかりとした厚みのある亜鉛製のトレモロブロック
サウンド(逆スラントのリアピックアップ/軽量なボディ)
2013年Fender版でフロント側も逆スラントマウントでしたが今回はそこは踏襲していません。
リアピックアップがストラトキャスターとは逆側にスラントマウントされています。
これによりピックアップが6弦側がブリッジに近づき高音の特性が増え、逆に1弦側の高音の特性が減り中低域が増える傾向になります。
また小柄なポプラボディもあり3kgほどの軽量さから低音が出にくい点も挙げられます。
フロントかリアポジションでボリュームを絞っても反対側のボリュームが上がっている状態だとわずかに音が出る仕様です。
フロント・リアともに音は歪ませると気持ちが良いです。
クリーンで甘いトーンを出すにはボリュームを下げてアンプ側のゲインや音量を上げるとよいようですが現時点ではうまく使いこなせていません。
Chicago Music Exchangeによる簡潔な演奏動画
BONEDOによる試奏とレビュー
Ander ToneによるSquierパラノーマルシリーズのインプレッション
気になったところ
概ね気に入っていますが、購入後に気になったところもあります。
リアピックアップの接触不良
開封直後アンプにつなげたところリアピックアップの音がフルボリュームでもフロントに比べてかなり音が小さく細いという事がありました。
国内のお店で買えば診てもらうことができたのですが海外通販なので自分で対処しなくてはなりません。
コンタクトスプレーでリアピックアップのボリュームポットとトグルスイッチに吹いてみたのですが改善せず…。
(PS4コントローラーの修理でも使っているコンタクトスプレーですが、うちでは接触不良があったら試すようにしています)
PS4コントローラーのL3ボタンを分解せずにスプレーでシュシュッと修理
再び開けてリアピックアップの配線を動かすと音が大きくなったり小さくなったりするのでどうやら線の中で断線があるようでした。
接触の悪い部分をカットして接続し直すべきですが、次にいじるときに直そうと思い、音が鳴る位置で仕舞いました。
ピックアップの交換かポットの交換が必要かと思ったのですが、ちょっとした接触不良で済んでよかったです。
その後、リアピックアップの音が出なくなったため、ピックアップ交換をかねてパーツ交換、コイルスプリットのカスタムを行ってみました。
ハムバッカーのコイルスプリット・パーツのアップグレード Squier SUPER SONIC 2020エレキギターカスタマイズ
ヘッド落ち
スーパーソニックはエレキギターとしてはだいぶ小ぶりなモデルです。
僕が購入したものは約3kgと軽量な部類ということもありナイロンのストラップだと滑ってヘッドが落ちやすいです。
手持ちのFenderのレザーストラップで対処しました。
裏面がスウェードなので滑りづらくなっています。ギターに手を入れることなく改善できるのがいいですね。
ギターを高めに構えたいのでポンチで穴あけして使っています。
ストラップの穴が大きく、抜けてしまうためゴム製のストラップロックも必ず併用しています。
スーパーソニックに似たモデル
日本のハイエンドギターではスーパーソニックをモチーフにしたギターがあります。
Zeus Custom Guitarsによる「Super-Ares」
いくつか種類がありますが共通するのは
ペグが3+3のヘッド、ハードテイル、1ボリューム1トーン、フロント・リアともにシングルコイルといった特徴です。
そのほか、オーダーメイドギターを製作するPSYCHEDEHYTHMによる「Super Panic」もあります。ブログやツイッターなどから様々なオーダー品を見ることができます。
すべて自分の思い通りのギターを作るなんて一度はやってみたいものです。一生モノですよね。
手頃なモデルで考えていくと、個人的な話になりますがスーパーソニックを購入前はSquier VINTAGE MODIFIED SERIESのジャグマスターを持っていました。
現在のSquierのラインナップにはないものの、ショートスケール、シンクロナイズドトレモロ、2基のハムバッカーとキャラクターとしては近いんじゃないかなと思います。
おそらくスーパーソニックが発売されなければ持ち続けてカスタムを楽しんでいたと思います。(Squier VISTAシリーズが欲しかったですね)
ジャグマスターはややボディが大きいなと思っていたので現行品であればSquierの近いモデルとして「バレット ムスタング HH」を選んでいたと思います。
ハードテイルブリッジやスタンダードハムバッカーといった差異がありますが、ショートスケールかつ小ぶりなボディやポプラ材使用などかなり近いのではないでしょうか。
スーパーソニックよりも大幅に安いのもカスタムに費用を回せるのでいじり甲斐があります。
まとめ
- 1997年版と同じピックアップの角度
- 2013年版のようなゼブラカラーのアトミックハムバッカー
過去のモデルをそのまま復刻しただけでなく、両者をミックスさせています。
カラーリングもこれまでのモデルと重ならない過度な派手さが無いメタリックカラーです。(派手な色だったら買ってなかったと思います)
また、細身のネック、ナロートールフレットといった近代的な装備を持ちつつ、クルーソンタイプペグ、6点支持ブリッジ、スチールプレスサドルといったクラシカルな要素も持ち合わせています。
グロスフィニッシュネック、肉抜きされていないトレモロブロック、スーパーソニック固有のパーツは安ギターに慣れた自分からすると満足感があります。
カスタマイズの面では生産数が多いモデルではないため、ピックガードが出回っておらずカラー変更や形状の異なるピックアップへの変更はハードルが高いです。
今回のスーパーソニックが早々に売り切れになったのはこれまでのユニークな仕様のスーパーソニックを知っている人も、初めて知る人も手に取りやすい価格だったからなんじゃないかなと思いました。
小さいながら個性的なキャラクターを放ちなんともかわいいなと思える1本です。
カスタムをした記事も投稿しましたでよかったら御覧ください。
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