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初心者が次に買うべきギターケース ARIA ABC-300EG (低価格で防水性のあるギグバッグ) レビュー

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低価格で防水性のあるギグバッグARIA ABC-300EG レビュー ギター
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amazonで約5,000円くらいで買えるギグバッグで探して購入したARIA製ABC-300EGというケースが意外と良かったのでおすすめしようと思います。

リュック型でしっかりとしたクッション性、多少の防水性もあるので学生さんの通学やスクールへの往復にもおすすめです。入門用ギターに付属するペラペラのケースとは雲泥の差でした。

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ギグバッグ比較

ギターケースには全体が硬い材質で覆われているハードケース、側面が硬い素材で覆われているセミハードケースなど様々なものがありますが、丈夫なほど重く価格も高くなります。

初心者の自分は価格や利便性から布製のソフトタイプを使ってきました。

一般的に布製のケースでクッション性のあるものを「ギグバッグ」として販売され、
クッション性のないものは「ギグ」とは付かず、「ソフトケース」として販売されています。

我が家のギターケース集合の図。

左から

  • MAVISのエレキギターMST-800に純正付属のギグバッグ
  • PLAYTECH EG-Bag Khaki
  • 今回購入したARIA ABC-300EG COP

比較も兼ねてそれぞれの特徴を見てからレビューに移りたいと思います。

MAVIS ギグバッグ 

いわゆる「安ギター」に付属するケースですが、意外とポテンシャルが高いケースですので紹介したいです。

(ちなみに付属していたMAVIS MST-800についての記事はこちら)

“高級な”安ギター MAVIS MST-800 (ストラトタイプ エレキギター)

 

ショルダーストラップに合皮を使用。

質感は良いものの、合皮は傷みやすい素材なので一長一短ですね。

底面には摩擦に強い厚手のビニール系生地で補強されています

底面が補強があるためジッパーは途中までの開閉となり、完全に開くことはできません。

ヘッドの真上と底にパッドがあります好感が持てます。
側面にはパッドはありません。

A4サイズでゆとりがある大型のポケットが1つだけですが、ジッパーで閉じるだけでなくフラップがついているため、多少は中のものが濡れにくいようになっています。

ネックピローがついており、位置は微調整ならば可能です。
ヘッド部分は外側と同じくらいの厚さのナイロン生地になり、弦の先端などで破れにくいようになっています。ブリッジ部分も同様の補強がされています。

ギターに付属するケースはおまけ程度というイメージでしたが、買えば2,000円〜3,000円くらいするクオリティではないでしょうか。

PLAYTECH EG-Bag (低価格と収納力で定番のモデル)

我らがサウンドハウスが展開するPLAYTECHの10年近く販売しているロングセラーなギグバッグ。
サウンドハウス内の「エレキギターギグバッグ売れ筋ランキング」では上位の商品です。
もはや定番と言っても過言ではないでしょう。
ポイント還元を加味すると実質4,000円以下で購入することができます。
(サウンドハウスは税込み2,000円以上で送料無料なのでギグバッグのような大きなものはお得に感じます)

このケースのポイントは低価格と収納力の両立です。

しっかりと開くことができる構造です。
ネックピローは無く、ヘッドとブリッジ部分が厚手のナイロンで補強されています。
ケースを全開に開けられるのはメンテをする場合にギターを寝かして置けるのがいいですね。

クッションは10mm厚のものが入っています。どらやきのように2枚で包むタイプです。
底面にもエンドピンクッションとして小さなパッドがあてられていますが、しばらく使っていたため少々くたびれてしまっています。

ショルダーストラップは外側と同じ材質です。ショルダーストラップを使わない場合はバンドで固定することでバタつきません。
ギグバッグでは珍しいネームホルダーがあります。

 

最大のポイントとなるポケットの多さです。
様々なサイズで合計6個のポケットが外側にあります。

ジッパーはあまり品質が良いという印象は無く、雑に扱うと破損してしまいそうな感じです。
(キツイ状態で無理に動かすとスライダーが抜けてしまうんじゃないかと心配になります)

ギター用品はカポタストやピック、VOX amplugなど細かいものが多いので仕舞う場所をきちんと分けられるのは整理しやすいですね。

ただ、注意が必要なのはレスポールに対応していない点です。

ストラトキャスター、テレキャスターはもちろん、SG、ジャガー、ジャズマスターも収納可能!レスポールには対応していません。

サウンドハウス販売ページより

正直、レスポールは入れられないことは無いのですが少し窮屈です。(商品ページのレビューでもレスポールに使っている人も居る)
このケースはギターのスペースにマチが無いため厚みのあるギターはジッパーの負担を考えると無理して使うべきではありません。

カラーは黒、赤、青、カーキ、スカイブルー、パープルがあります。
また同じシリーズで「EG-Bag DOUBLE」という2本用ギグバッグもあります。

ARIA ABC-300EG (高機能でお手頃価格)

今回購入したABC-300EG COP。
カラーはブラック(BK)、ターコイズ(TQS)、カッパー(COP)の3色。
価格は5,258円ほどで購入可能です。

ポケットの数は2つと少ないものの、シンプルなデザインとクッション性・多少の防水性があり、価格も据え置きというとてもバランスのいいモデルと言えます。

内側の生地は柔らかく、ヘッドとブリッジ部分には厚手のナイロン生地で補強があります。

クッション性の高い肉厚なハンドルはレスポールなどの重たいモデルでは重宝します。

ギターを取り出し、ケースを使用しないときはS字フックなどでクローゼットにかけておけば邪魔になりません。

”大判焼き”タイプのギグバッグ

僕は勝手に「大判焼きタイプ」と言っていますが、クッションは18mmとしっかりとした厚さがありケースの外周にもぐるりと包んでいます。

  • 初心者向けギターセット付属の薄いカバーのようなソフトケースは「きんつばタイプ」
  • MAVISのギグバッグは部分的にクッションがあるので「たいやきタイプ」
  • PLAYTECHのEG-Bagはクッションで挟んでいるので「どらやきタイプ」
  • ARIA ABC-300EGは周囲をクッションで包んでいるので「大判焼きタイプ」

どらやきと大判焼きのイメージ。

大判焼きタイプのほうが側面も保護されているので安心感がありますね。


底にゴム製のパッドがあります。

ギグバッグの底は地面に置くときやリュックを背負ったまま座ったときに不意にぶつけやすく、ジッパーやギターそのものを傷める可能性があるため、このような手厚い保護は安心感があります。

縦持ち用のグラブハンドルがとにかくシンプル

高めの位置に目立たないようにつくられたグラブハンドル。
電車などで垂直にして持つときに重宝します。下からのみ手が入ります。

他のケースは通常のハンドルを補強するベルトの位置にあるため、垂直にしたときにやや下に位置します。

ショルダーストラップの内側がメッシュ

ショルダーストラップやベルトは厚みが無く、それほど丈夫そうな印象はありませんが肩に当たる部分がメッシュなのは蒸れにくくて快適です。

手持ちのときはショルダーストラップをバンドで留めることでバタつきを防止できます。

止水ジップ

この価格でこのジッパーなの!?と驚きこのケースを購入したきっかけでもあります。
また、ファスナーの引き手もしっかりしていて好感が持てます。

ただ、完全な防水ではありません。

ケース外部には防水性に優れた生地とファスナーを採用。

メーカーサイトより

あくまで防水性が全く配慮されていないケースに比べれば良くなっているという認識がよいでしょう。

 

そこで実際どうなのか気になってしまい、コップ1杯分の水をかけてみました。
(※真似をしないでください)

表面は濡れていますが、この程度の水濡れでは中への浸水はありませんでした。

完全な防水は謳っていませんので雨天ではなるべく濡れないように使用してください。
(正気近年のゲリラ豪雨にはレインカバーが必要だと思います)

徒歩・自転車・バイクで移動しているとき、急に雨が降っても最初の少しの間ならば濡れずに済むかもしれません。
移動中にカバーをかけたりできる状況とは限らないため少しでも雨への耐性があれば雨宿りやギターケース用のレインカバー(レインコート)をかけるとか何かしら対処ができます。

 

 
リュックタイプに対応するために背中に当たる部分が空いています。徒歩なら傘をさせば濡れないですが、自転車やバイクはこの点は工夫が必要ですね。
 
僕は徒歩か車での移動が多いので防水スプレーをかけておこうと思います。

余談:ギグバッグの寿命を決めるのはジッパー

安いギグバッグは特に壊れやすいです。
その原因はコストを優先しジッパーと縫製が弱いことだと思っています。

左側:引き手の破損 / 右側:スライダーの破損

スライダーの引き手は華奢なものの場合、破損しやすいです。
引き手が壊れるくらいならばパラコードなどをくくりつければ応急処置ができます。

しかし、スライダー自体が破損してしまうと閉めることができなくなってしまいギグバッグとしての役割が果たせません。
「自転車で背負っていたら突然ジッパーが開いて…」なんてことがあったら冷や汗ものです。

ダブルジップならば1個だけでも機能すればまだなんとか使えますが、ここだけはしっかりしたものを選びたいです。

 

あとは一番負荷がかかる場所として、ショルダーパッドの縫い目やナイロンのベルトの質は気になります。

過去にサバゲーのガンケースでナイロンのベルトがちぎれていたり、ベルトの付け根であるケース表面の生地がちぎれたりを見たことがあります。

ギグバッグでは縫い目が甘いもの・外れてしまったものというのはいままで見たことがないためよほどのことが無い限り問題ないとは思いますがついチェックしてしまいます。

肉厚で自在なネックピロー

ネックピローは肉厚で長いのでケースを閉じたときにホールド感があります。
取り外し可能で内側の生地ならばどこでも取り付けできます。

充分な収納力

実際にこれくらいのものを収納してみました。
まだ少しだけ余裕があるかなという感じです。

PLAYTECHギグバッグに比べて収納力は多いとは言えませんが、充分ではないでしょうか。

ポケットにはちょうどよいマチがあり、マルチエフェクターのような厚みのあるものも無理なく入れられます。

大きい方のポケットはA4にゆとりをもたせた大きさで雑誌にはちょうどいいです。(A3は入りませんでした)

スーパーソニックのような変形ギターでも入りますし、レスポールにも対応しています。

欠点がほとんどない

良いところばかり紹介してもわざとらしいので悪いところも。(…といっても全然無いんですが)

ショルダーストラップの部分で触れていますが、ショルダーストラップとそれにつながるベルトがやや心許ないといった印象です。
とはいえ、すぐに問題がでるような品質ではありません。
価格からしたらかなり頑張っていると感じます。

細かいことで言えば糸の端が残っていたのでハサミで切りました。
糸のほつれではないので使用には問題無い部分です。

ほんとにこんな感じで欠点があるとすれば重箱の隅をつつく程度といったところです。
高級なギグバッグには敵いませんが、価格のわりに満足度が高いギグバッグですので初心者セットに付属しているケースからグレードアップしたいと思っている方にはぜひ検討していただきたいです。

豊富なサイズ展開

余談ですが、同シリーズでベースやアコースティックギター用もあります。

 

ABC-300EBはベース用。エレキギターよりも大きなケースが同じ価格で買えるのはなんとも羨ましく思います。

 

ABC-300AGはアコースティックギター ・ドレッドノート サイズ (ウェスタン サイズ)に対応。

 

ABC-300CFはフォークサイズなど小振りなアコースティックギターやクラシックギターと兼用サイズ

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