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プレミアムな安ベース MAVIS MJB-880 ジャズベースタイプ

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mavis_mjb880 ギター
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MAVIS MJB-880は2007年に発売したロングセラー初心者向けベース550シリーズを発展させたモデルで、2009年7月ごろに発売されました。

イシバシ楽器のプライベートブランドの「MAVIS(メイビス)」は入門向けで低価格のいわゆる「安ギター」「安ベース」のブランドとして位置していたのですが、その中でも「800シリーズ」は装備豊富な高級路線として4種類(テレキャスタータイプ、ストラトタイプ、ジャズベースタイプ、プレシジョンベースタイプ)が登場しました。

しかし、このベースの2機種においてはギターよりも短命だったのか現在ではほどんど見かけることもなく、インターネット上に情報がほとんどありませんでした。

分かる範囲でご紹介したいと思います。

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スペック紹介

Neck Muterial:メイプル
Finger board:インディアンローズ
Body Muterial:バスウッド
Neck paint:グロスフィニッシュ
Body paint:グロスフィニッシュ
Machine head:JBタイプ アコード社製
Fret:ステンレス
Pick Up:アルニコNo.5
Pot:CTS
Jack:スイッチクラフト
Capasiter:オレンジドロップ
Bridge:バダスタイプ
Color:3TS (べっ甲ピックガード) / ホワイト(べっ甲ピックガード) / ブラック(ミントピックガード) / キャンディアップルレッド(ミントピックガード)

付属品
追加ピックガード:ブラック3プライ / ホワイト3プライ / パーロイド / べっ甲
ピックガード交換用ドライバー
専用ギグバッグ

2009年当時発売価格:32,000円
(参考:2009年頃の廉価機種MJB-550の販売価格17,980円)

初心者モデルなどを中心にリーズナブルなプライスで商品を展開するメイビスから、マテリアルからアッセンブリー、パーツに至るまで1ランク上のスペックを低価格にて実現した“800”シリーズが登場。
ウッドにはクセが少なくオールジャンルに対応できるバスウッドを採用。
同価格帯ではあまり見かけません。ギタリストのキャラクターがでやすく、またエフェクターのノリもいいのでエフェクトを多用される方にも最適。
またネックにはメイプルを、指板にはインディアン・ローズウッドとウッドだけでもかなり豪華な仕様。ピックアップにはアルニコ5”と呼ばれる磁石を使用。ヴィンテージ・サウンドをイメージさせる、ウォームでハイパワーなサウンドを出力します。低価格のモデルに見られる線の細いサウンドとは全く異なるサウンドです。
フレットにはステンレス製のフレットを採用。耐久性の高さと響きの良さに熟練の方からも定評があります。
使用頻度が高い箇所であるジャックにはスイッチ・クラフト製を、ポットには“CTS”製を採用。高い頻度で触れる箇所なので耐久性の高いパーツをセレクトしました。
コンデンサーにはリプレイスメント(交換)用コンデンサーの本命!オレンジ・ドロップコンデンサーを搭載。

Mavis / MJB-880 BLK 【福岡パルコ店】商品ページより引用

ちなみに、同シリーズのプレシジョンベースタイプモデル「MPB-880」については以下の表記があり、各モデルネックの太さの違いがあったようです。

「ネックをやや太めに設計 迫力ある低音を是非お確かめください。」

ヘッド

ヘッドロゴはメタリックステッカー仕様です。
ペグは「アコード社」とありますが、調べても情報が出てきませんでした。

 

 

Fenderのジャズベースを模してMJB-880もネックが細めに作らています。
販売サイトでは以下のような紹介がされていました
「ナット幅はジャズベ本来の特徴を生かしてナット幅38.0mm(Fenderジャズベ標準サイズ同様)の細みネックを採用しています。」

測ってみたところ、ナット幅は約38.5mmでした。

mavis mjb-880 ナット

 

ネック・指板・フレット

ステンレスフレットのためか他の800シリーズと同様かなり平坦な指板面です。

 

ネックの木材は板目が使われていました。
安価なモデルとはいえ板目は反りにくいと聞くのでうれしいポイントです。

 

ボディ

 

mavis MJB-880

コンデンサ(キャパシタ)はオレンジドロップ。
SBE6PS-P10 104K 600V 0915とあります。

ポットはCTS製、ジャックはスイッチクラフト

ブリッジ

当時の記載ではバダスタイプと掲載がありますが、下記動画のGOTOHタイプに近い形状でネジ止め位置が四方4点で止めるブリッジが標準装備です。

 

下記動画ではブリッジによる音の違い、それぞれの特徴が紹介されています、(バダス/GOTOHタイプ/Fenderタイプ)
GOTOHタイプは3者の中間の重量で音はFenderタイプに比べてさっぱりとした印象です。

ピックアップ

マグネットにアルニコ5を使用したピックアップが搭載されています。
ピックガードを開封する機会があったら改めて写真を撮ります。

保証書

当時(2010年7月)の保証書が同封されていました。

調整

中古購入時は弦高が12フレットで3mmと高めに設定されており4弦の開放弦でビビリがありました。
また、オクターブチューニングがされていないことや外観から見るとほとんど弾かれずにケースでしまってあったようです。

動画を見ながら調整をしてみました。

トラスロッドを45度ほどネックを順反り方向に回し、弦高がさらに高くなったのでサドルの高さを下げて4弦12フレットで2.5mmに、1弦の12フレットで2mmに調整しました。
サドル縦方向位置を調整し、オクターブチューニングも合わせました。

ピックアップに関しては、フロントが1弦側・4弦側ともにやや低めに設定されており、沈んで戻らない状態なので中のウレタンなどが劣化している可能性があります。もう10年前の製品ですのでこのあたりは要交換ですね。

指板は乾いていましたので蜜蝋を含むワックスを夜間に指板へ塗り、余分な分を翌日乾拭きで拭き取ったところ指板の色味が濃くなって落ち着きました。

mavis MJB-880  finger board

兄弟機種 MPB-880について

同800シリーズのプレシジョンベースタイプ「MPB-880」の詳しく書かれた商品説明を見つけました。
MJB-880の情報が少なく、一部共通している箇所もあるかと思いますので参考になればと思いこちらに掲載しておきます。

MPB-880

ストレートにボトムを支えてくれるMPB-880
ネックをやや太めに設計迫力ある低音を是非お確かめください。

ボディ材にセレクテッド・アジアンバスウッドを採用
ベースに必要な「鳴り」をイメージして選別した「セレクテッド・バスウッド」を使用
しっかりと低音を支える事が出来るものだけを使用しております。

フィンガーボード材に800シリーズ全てにインディアンローズウッドを採用
指板を染めてごまかすことなく、上質なインディアンローズウッドを使用しており自然なフィーリングで手に馴染みやすいのが特徴

フレットには2.4mmのステンレスフレットを採用
減りにくくサスティンの良さとレスポンスの良さが特徴

ピックアップには、アルニコ5マグネットを採用
ピックアップコイルターン数を8600回転に設定これによりパワフルでゴリゴリしたサウンドからウォームなサウンドまでボトムをしっかり支えてくれます。

イシバシ楽器梅田店 当時の商品紹介ページより

 


 

木材、ハードウェアにこだわりを感じる800シリーズ。
指板のラウンドで好みが分かれそうですが、オーソドックスなスタイルの廉価モデルを全体的に底上げし、購入者に長く愛されるモデルにしたかったのが伝わってきます。

 

また気がついた点があれば加筆していきます。

その他にもMAVISの800シリーズを紹介していますのでよかったらご覧ください。

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