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HONDA CT110(通称ハンターカブ) およそ30年落ちの中古バイク購入と納車後のトラブル

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HONDA CT110(通称ハンターカブ)中古車購入とトラブル CT110 ハンターカブ
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CT110(通称”ハンターカブ”)購入から1年以上が経過しました。まだ直したいところがありますが、少し落ち着いたので購入時の経緯や近況を紹介します。
検討中の方に少しでも参考になればと思い失敗談も含めて掲載します。

CT110の種類については以前に書いた記事に集約しておりますので併せてご覧いただけたらと思います。

HONDA CT110 (通称ハンターカブ)を買おう ! 購入ガイド

HONDA CT110 (通称ハンターカブ)を買おう ! 購入ガイド
CT110(通称”ハンターカブ”)を購入するにあたり、仕向地によって複数のモデルが存在します。さらに中古車両はカスタムもされているため、どのモデルなのか自分自身が把握できなかったのでCT110に興味がある人へ向けて、各仕向地の種類と違い、ざ...
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購入(オークションでの落札)

一度「現車確認可能」と掲載している市内の出品者と連絡を取りましたが、相手の方が慣れていないようで話が全く進まないままオークションが終了し現車確認まで至らないことがありました。
(いま思うと写真からでも解るほど全体的に錆びており、価格も予算ギリギリのためその後の整備も考えれば焦って購入せずによかったと思いました)

その後、改めて安価なCT110を探し、別の車両をヤフオクで入札しました。

費用合計

最終的にオークションでオーストラリア仕様を20万円未満で落札、廃車申告受付書の郵送代、デポ(近隣の運送会社)までの陸送費用(約25,000円)を支払い。
自賠責5年(13,980円)
さらに任意保険は自動車保険のファミリーバイク特約を追加しました。(満期日まで追加保険料18,500円)

CT110の相場について

ハーレーに乗るという美容師さんからは車両を見ずに「高い」と言われました。
昔CT110に乗っていたという顔なじみの自転車屋さんからは「きれいだし結構いい値段するでしょう。30くらい?」と言われました。

国内モデルと逆輸入モデルで価格設定も異なる

CT110と言っても、海外仕様ならば国内仕様には無い副変速機がついていたり、日本へ届くまでの費用もかかりますよね。

モーターサイクリスト1997年6月号(Vol.234)P.202 「追跡 HONDA CT110 オーナーズテーブルトーク」では5名のオーナーのコメントが掲載されています。
そこでは3名がオセアニア仕様で新車購入価格は乗り出しで30〜33万円とありました。

2005年頃のオセアニア仕様の逆輸入車(新車)の価格。電装が変更されて販売されています。

世界のホンダ車を扱うパッセージがオーストラリアのホンダディーラーに依頼し、現地仕様CT110の電装系を12V化して30台だけ輸入した(記事掲載当時)のがトレール110だ。
(中略)
●2005年当時相場価格:36万8000円
(中略)
価格は高い(当時価格36万8000円)が、醸し出される雰囲気はこのマシン独自のものだ。
ヤングマシンマガジン ハンターカブ試乗インプレッション! CT125の予習はコチラ[ホンダ トレール110(CT110)]より引用

国内モデルが1981年の発売時車両価格が159,000円だったことを考えると高く感じます。
古い雑誌の広告を見ていると逆輸入モデルを取り扱っているショップの価格では
思うに逆輸入のCT110はちょっと気取った人が乗るバイクだったのかなと思います。

僕が購入した2022年現在、バイクの中古車サイトを見るとCT110の新車に近いモデルは、CT125の新車(2022年の車両価格は税込44万円)が買えるくらいの価格で販売に出されています。

安価な商品になると劣化しやすいウィンカーが純正と異なる部品へ交換されていたりしました。
個人売買でも10万円台前半のものはフルレストアができる人向けという印象で、10万円台後半は修理や交換時期を迎えている部品にお金がかかりそうという印象です。

CT110の高騰について

CT125登場で変化はあったのか?
2019年10月25日 第46回東京モーターショーでコンセプトモデル「CT125」を世界初公開

トネ・コーケン著「スーパーカブ」に登場し影響はあったのか?

状態が良い車両は昔に比べれば高騰しているとは思いますが、劣化する部品の更新がされているもので当時の逆輸入新車価格を目安に考えれば妥当ではないでしょうか。
ヤフオクの中古車についてはじっくり探せば納得できる価格のものもあると思います。

今後、コロナによるアウトドアブームが落ち着き、個人売買でもない限りは極端に安く購入することは難しいと僕は思います。

今回、低予算と決まっていたため良質な車両が選べない中で購入したため購入価格については現在の相場を鑑みて妥当だったと…思いたいです。

2024年4月9日 追記
アウトドアブームも落ち着き、出品車両が増えていました。僕が購入した時よりも価格が落ち着いてきています。選んで購入しやすいですね。

 

落札からナンバー登録、保険加入などの準備

無事落札し支払い完了後、納車に向けて準備をしました。

ヘルメット、グローブ

ヘルメットは中古の帽体が小さいものを事前に購入。
CT110はエンジンの振動でミラーが見えづらくなるとあったので素手でグリップを握ると疲れると思いグローブを用意。

サバゲーでも使用していたメカニクスウェアのもので、通勤でつけはずししやすそうなFAST FITにしました。一応、スマホも操作できます。
(2年経つ前に現在は片方を紛失してしまいました)

操作しやすくちょうどよいです。

メカニクスウェア ファストフィット コバート M
メカニクスウェア(Mechanix Wear)
FFTAB-55-009 タッチスクリーン対応 EN388:2121 洗濯可 【日本正規品】

 

書類(廃車申告受付書)の受け取り

オークション出品者(個人経営のバイク店)よりレターパックライトでナンバー交付に必要な「廃車申告受付書」が届きました。

このほか

  • 車載工具
  • 海外仕様の説明書
  • 前オーナーの標識交付証明書のコピー
  • 整備した際の明細書
  • レッドバロンの会員手帳

などが入っていました。昔リトルカブを中古で購入したときには必要書類のみでしたので、中古購入の場合これらの書類が含まれていることは少なそうです。

ナンバー交付

ナンバー交付

平日に市役所でナンバーの交付を行いました。
車両受取までに平日の休みがなく妻に代理で手続きをしてもらいました。
持参したのは以下の書類。

  • 標識交付申請書
  • 廃車証明書
  • 届け出者の身分証明書

市役所のホームページで「標識交付申請書」があり、印刷して記入しておきました。
不備はなく無事にナンバーが交付されました。

自賠責加入(コンビニで手続き)

事前に手続きを調べておき、デポ(運送会社)付近のコンビニで加入手続きを行いました。
セブンイレブン、ローソン、ファミリーマートなどで加入ができます。
ナンバーに貼るシールはレジから、保険証明書はマルチコピー機から出ます。
5年で13,980円です。

任意保険 ファミリーバイク特約 加入

任意保険は既に加入している自動車保険にファミリーバイク特約の人身傷害型を付帯させました。
満期日まで9ヶ月で金額は18,500円でした。
電話1本で手続きができるため、自賠責の手続きを行ったコンビニの駐車場から、自動車保険会社へ連絡しました。
インターネットからでも手続きが可能でしたが、いつごろ反映されるのか不安だったので、電話口で確認しながら手続きをしました。
保険会社ごとに電話手続き可能な時間が決まっているため事前に確認しておいたほうがよいです。

納車(陸送)と車体のトラブル、家に届くまで

妻とともに車でデポまで行き、その後は車とバイクそれぞれ帰宅するという予定です。

デポでの受け取り

後日撮影した写真

デポは協力会社の倉庫となっています。
場所によってはバイク店が協力会社となっており店頭で受け取れるようです。
事務所で車両受け取りの申し出をすると、車体の確認をする前に受け取りのサインを求められました。
このような対応は営業所にもよると思いますが、記名以後の申し出に責任を負いませんといった趣旨が書かれておりましたので、念の為車体確認を先に行いました。

業者向けの倉庫の一角、タタミ2〜3畳ほどのスペースが区画分けされており、大型のバイク1台の隣にCT110が置いてありました。(デポ内は撮影禁止でした)

バッテリーが弱っていると商品情報にあり、ニュートラルも点灯せず。
エンジンがなかなかかからなくて焦ったものの、ホームセンターにて購入したバッテリーを取り付けて始動しました。
どうやら燃料コックがオフになっているだけだったようです。
このあたり不慣れでしたので、もしエンジンがかからなかったらどうしようという不安が大きかったです。
(購入車両の状態に不安がある場合は近くのバイク店を把握しておいたほうが良いです)
なんとかエンジンがかかり乗って帰ります。

トラブル:止まらない白煙。運転を停止し積載

しばらく走行すると最初は出ていなかった白煙が出始め、その量もすぐに増え周囲の車に迷惑なほどに。2ストのバイク以上に出る白煙。
このまま乗り続けることに不安を感じ、16キロほど走ったところで停車しました。
エンジンはかかるが、オイルは半分くらい。
エンジンオイル交換済みとオークションの説明にあるため、減っている様子です。

車で走っていた妻と合流。
夏になりかけていることもあり直射日光は熱く、車の中からいつもお世話になっているバイク屋のおじさんへ連絡。
「ホンダのCT110っていう…いわゆるハンターカブです」「なんだハンターカブか!昔乗ってたよ!」

朝からウキウキ気分で受け取ったばかりのバイクがトラックに載せられていくのは虚しさがあります。
「現状渡し」は自分で整備できないとこういうときに困ってしまいますね。

翌日、バイクが無事に家に帰る。白煙の原因

マフラーから白煙が出るのはオイル上がりの症状としてよく言われるため、エンジンに深刻な問題があると思いかなり不安でしたが、翌日すぐに連絡がありました。

白煙の原因はブローバイホース(ブリーザーホース)の先端がエンジンガードとステップの間にはさまっていたことによるものでした。

処置はホースをカットしたのみ。ホースの断面が見えます。

ホースが塞がれガスの圧力でピストンよりも上にオイルが侵入し、オイルが燃えていたということです。
オイルがまだ残っていてよかった。


エンジンガードにはホースを外に出すための穴も設けられていることから、販売者が整備をした際にホースに気づかずにエンジンガードを取り付けたといえます。

落ち着いてから改めて車両の確認

受け取ってからじっくり見る時間がなかったので改めて車両を確認していきます。

メッキ部品がかなり錆びていたので屋外保管だったことが想像できます。
ところどころタッチアップをしたのか色味が異なるところがみられます。

レッドバロンで販売されていたものの名残りのキーホルダー。
キーは1本のみ。

タイヤは2017年のもの。

リアショックはYSSのものに交換されており、交換前のメッキが錆びた純正品も付属しました。

シートは新しいもので、シート下の吸盤も真新しくきちんと機能しています。
リアショックのいたみ具合からおそらく屋外保管で相当に劣化していたのだと思います。

書類のトラブル(車体番号を誤っている)

前オーナーの標識交付証明書、廃車申告受付書、自賠責証明書に記載の車体番号が誤っていました。

CT110車体番号CT110車体番号

前オーナー購入の登録時点で車体番号の製造年を示す英字「P」を「D」に誤っていることがわかりました。その前に位置する数字「7」が他の文字よりやや上に位置し「P」の下半分が薄いことも影響しているかもしれません。

こちらも納車時に書類と車体を突合せず、車体番号の石刷りではなく受領した廃車申告受付書をもとにナンバーを交付申請をしてしまったため、訂正する必要が出来てしまいました。

まさか間違えるはずがないと勝手に信用していたのは反省です。
市役所に再度行き、石刷りも用意しましたが読みづらいためそれでは変更できず、あらかじめスマホで撮影していた写真を見せて正しい車体番号に変更できました。

車体番号や付属書類から解る内容

タンクのステッカー

車種コード:CT110P…P=HONDA年式記号1993年を示す

カラー:R-110…モンツァレッド

車体番号:JH2JD01U7PK******

JH2=HONDA MOTOR CYCLE (Manufactured in JAPAN)=ホンダ、日本製造=施工地がオーストラリアのため逆輸入でもある

JD01=モデル番号…CT110を示すもの

U=仕向地…オーストラリア

P=製造年…1993年(平成5年)

K=熊本

パーツリストによる情報

パーツリストによるとこの車体番号からは以下の情報が記載されていました。
Model CT110P
Area code UB
Type Australian Agric

Applicable carburetor identification No. PF10F “C”

部品調達にはカラーと仕向地と製造年が重要になり、他の番号はCT110であれば同じです。

前オーナーがナンバー交付した際の交付証明書のコピーでは平成20年。つまり2008年に登録されています。

レッドバロンの会員証やキーホルダーあり。
レッドバロンは過去にCT110のマニュアルを配布していたようで、レッドバロンで新車に近いものを購入をしたのではないかと想像します。

オイル交換やチェーン調整などをした明細が5枚。
整備明細が抜けているのか整備しなかったのかまではわかりませんが、証明書と合わせて内容を抜粋すると以下の通りでした。

  • 1993年製造 オーストラリア仕様
  • 2008年ナンバー交付
  • 2008年(登録から2ヶ月後)、900km:オイル交換、チェーン調整
  • 2008年(11ヶ月後)、3600km:オイル交換、チェーン調整、タイヤ空気圧調整
  • 2009年(1年半後)、6300km:ここからレッドバロン会員、オイル交換、チェーン調整清掃給油、タイヤ空気圧調整
  • 2009年(1年10ヶ月後)、7200km:チェーン調整清掃給油、「チェーン限界」とスタンプあり
  • 2012年(4年4ヶ月後)、12,000km:オイル交換、タイヤ空気圧調整
  • 2020年、廃車
  • 2022年、当方購入

タイヤなど消耗品交換が必要になりますが、特典などで受けられる最低限のサービスをレッドバロンで行い、上記以外の整備は自身か他のバイク店で行っている可能性があります。

購入時の反省点

「古い=交換時期が来ている部品も多い」ため自分のようにバイクに詳しくない人は注意が必要です。

初期費用は高めに設定し、購入後に整備が不要な方が良い。

車でもそうでしょうが、「とりあえず走れる」レベルの車両を買うと購入後に整備のための乗れない時間や予算がかかるので費用をケチらず貯金して良い出物が出るのを待つのべきでした。
至極あたりまえのことなんですが、物欲に弱く楽観視しすぎておりました。

現車確認できる距離で購入するべき

素人の僕が現車確認をしたところでバイクについて詳しくないため正直、問題点がみつけられないと思います。
しかし、予算が限られているならば乗って帰ることで陸送費用をかけないで済みますので、その分を購入価格を引き上げて信頼性の高いバイクを購入するという選択肢をとるべきでした。
あとから知ったのですが、県内にCT110の整備も行っているショップがあったので、販売車両があるかを確認して頂いたり、中古車両の取り寄せから納車整備をお願いするのも安心して購入する方法だと思います。

古いモデルということもあり、在庫のある中古バイク店がまずありません。
近所にある古いバイクをたくさんストックしているバイク店にCT50がありましたが、整備をすることや通勤を考えると購入するのは現実的ではありませんでした。
店主も趣味として割り切って乗るべきだと仰っていました。

今回はオークションや個人売買など数ヶ月間、県内中心で探しました。
その中で現車確認可能として出品しているものでも出品者と連絡がつかず購入に至らず。
結果的に限られた予算の中で遠方の安価な車体を購入。
状態は二の次になってしまいました。

そして、購入車両の納車後のトラブル。
オークションで中古バイクの販売を複数行っている個人店からの購入だったのですが、店舗としては営業していない様子でした。
販売者の初歩的な整備ミスからの走行不能。
今回のトラブルで思ったことは顔が見えない人、きちんと店舗として営業していない店から購入するというのは個人売買と変わらず売りっぱなしとなります。
すぐに直ったとはいえ、これはかなりのストレスになりました。

不具合を想定しておく

「走る、曲がる、止まる、問題ありません」や「動作快調、すぐに乗れます」という記載は最低限の確認にしかとどまっておらず、内部の状況は隠して出品していたり、出品者が把握していません。
予算が限られた中で購入しているため状態に妥協をした購入でした。
オークションやフリマサイトでの購入は基本的に不具合があってもこちらで対処しなければなりません。
不具合を申し立てたとしてもノークレーム・ノーリターンが基本で相手が応じる可能性ないと考えるべきです。

今回のようにデポから乗って帰る場合ならば不具合が出たときにどうするのか、近くのバイク店、道中のバイク店などシミュレーションが甘かったと思いました。
不安のある車両を購入したのであれば、不具合を見越して多少費用がかかっても自宅まで配送していただくのが最もリスクが少ない選択だったとも思います。

その後のトラブル:スプロケットとチェーン交換・メーターケーブル交換

2024年2月、1年半ほど走ったでしょうか。
オドメーター、スピードメーターが動かなくなり、同時期に加速をしようとスロットルを回すとものすごくギクシャクしてしまう症状が出てしまい、立ち往生してしまうと怖いため、いつもお世話になっている自転車屋さんに持っていきました。
部品調達の時間もかかったため2週間ほど預かっていただき、いくつか不具合を直していただきました。
メーターケーブルが切れていたということで交換。
リアスプロケットがだいぶすり減っていたため、フロントとリア、チェーンを交換。
キャブのストレーナーにはゴミがたくさん詰まっていたようです。
CT110も持病でもあるエアクリーナーは固定部分が破損していたためステーを付けてくださいました。
トップブリッジを塗装をしていただいたり、リアサスペンションを純正に戻していただいたりしました。
気になっていたところも手を入れていただき本当にありがたいです。
今回の整備では持参したパーツリストがとても役に立ったとおっしゃっていました。

それでも毎日楽しく乗っています

2024年3月31日。
今朝、ずいぶんと暖かくなり購入していたセンタースタンドを取り付けてみました。
CT110センタースタンドを取り付け完了整備が終わりいままで調子が悪いまま走っていたのか、アイドリングが安定し、アクセルワークが素直になり、キビキビ走れるようになりました。
トラブルが多かったものの、片道10キロほど通勤の運転が毎日楽しいのです。
まだ乗り始めて2年も経っていませんがこれからも更新していきたいです。
このブログを読んで頂いている方は自分の失敗談を少しでもお役立ていただけたらと思います。

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